新しい夫婦のカタチ! 専業主夫、世間での評判・メリット

Father and little daughters having fun in the kitchen

日本では近年まで、「男は外で働きお金を稼ぎ、女は育児、家の仕事をこなす」という家庭像が当たり前でした。

「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」
参照:内閣府男女共同参画局

を実現すべく1999年には「男女共同参画社会基本法」が施行されました。

女性が外でキャリアを積む、起業をして会社を経営する、なんてことが一般的になってきたのはつい最近のことなのです。

男女の平等が叫ばれる中、「主婦業」も、必ずしも女性が行わなければならない、という考えが過去のものになりつつあります。

「専業主夫」は、最近ようやく少しずつ認知されはじめた言葉です。旦那さんが家事、育児を行い女性が稼ぎ頭になる、という家庭の形の実態は、私たち日本国内ではどのようなものなのでしょうか。

男性が家事や育児を中心に行うことに、なにか不都合なことはあるのでしょうか。以下、一緒に考えていきましょう。

 
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専業主夫ってどんなもの?

専業主夫とはその名の通り、旦那さんが専業で家事や育児を行う、ということです。
奥さんが外に出て仕事をし、家計を支える代わりに旦那さんは洗濯、料理、掃除などの家事全般を引き受け、お子さんがいる家庭ならば育児も行う、という家庭が、昔に比べ少しずつ増えてきているのです。

私は個人的に、夫婦の形はそれぞれのカップルの個性や得意なことに合わせた形を取ることは、とてもいいことだと思っています。
男はこうあるべき、女はこうあるべき、という考えや常識に縛られず、自分たちにとって一番快適なライフスタイルを追求することは、素晴らしいことだと思います。

ですがやはり年配の方の中には、専業主夫というものを理解できない方もたくさんいらっしゃると思います。
また、世間でもいまだに専業主夫と聞くともの珍しい顔をされたりすることもあるでしょう。そのため時には肩身の狭い思いもすることがあるかもしれません。
自分たちが納得して選んだものであるならば、世間からなんと言われようが、自分たちの家庭の形に自信を持つべきだと思います。

専業主夫という選択

どんな家庭が、女性が働き、男性が主婦業を行う、という形を選択するのでしょうか。

ある家庭のケースでは、奥さんが歯科医をされていて、自分の仕事が大好き、一方旦那さんはもともと大工をしていたのですが仕事をしているよりも家事・育児をしている方が性に合っているということで奥さんが家計を支え、旦那さんが育児、家事をこなすというお互いにとってベストなバランスを見つけられたようです。

このように、自分たちの性格や状況に合わせた家庭の形を選択する上で、専業主夫というものもひとつの形であるのです。

日本での専業主夫の実態って?

言葉こそ少しずつ認知されるようになってきましたが、旦那さんが専業主夫、奥さんが仕事をしている、という家庭は実はまだまだ割合が少なく、夫が主婦業をこなす家庭はわずか1%ほどの割合しかいないようです。

広島で専業主夫の北さんという方が、「広島でイクメン!主夫パパの育児・お料理日誌〜キャラ弁も修行中」というブログを運営されています。

このブログは、専業主夫として家事や育児に奔走する日々のあれこれを綴ったもの。北さんは「パパフレンド協会」を運営していて、パパが子育てに積極的に参加し、それを楽しめるようにさまざまな活動をしています。

他にも専業主夫の方が自分たちのライフスタイルを発信するブログがいくつかありますが、やはり日本ではまだまだ専業主夫の家庭は一般的ではないようで、世間からの風あたりもキツいのが実際のようです。

日本以外の国の専業主夫事情って?

では日本の国以外の国での専業主夫の実態はどうなのでしょうか。

例えばアメリカでは、専業主夫は「stay-at-home-dad」と呼ばれ、日本に比べると社会での認知度は若干高いようです。
http://athomedad.org/
このサイトでは、専業主夫をするパパたちが定期的に集ったり、お互いをサポートし合ったり情報交換をし合ったりできるよう、自分の家の近くに住む専業主夫のパパ同士のグループに参加することができます。
このように、日本以外の国ではだいぶ専業主夫をサポートする土壌ができあがっているという印象を受けます。

専業主夫で困ることは?

旦那さんが育児、家事をこなし、奥さんが家計を支えるという形を柔軟に選択するということはとても素晴らしいことだと思います。
ですが、男性が育児をすることで生じるいくつかの懸念点があるのも事実です。

どんな動物界においても、母親が子供を育てます。
子供を育てる、という本能は女性に生まれつき備わった機能ですから、女性は本能的に赤ちゃんの要求することが父親より察知しやすいのです。

また、後々のお子さんの健全な精神のためにはお母さんが子供を育てることが大きく影響しているとも言われています。
特にお子さんが乳児や、まだ幼い幼児のころは、母親からの愛情を受けるということがとても大切な要素なのです。

母親が愛情を注ぎ、父親は社会性を子供達に教える、というのが動物界でも一番自然な形なのです。

また、お子さんを母乳で育てる、ということは赤ちゃんにとってもお母さんにとってもとても大切なことです。
授乳の時間はお母さんと子供の絆を育む大切な時間であるとともに、お母さんがマタニティブルーになりにくくなる、将来の乳がんの確率を減少させる、そして赤ちゃんにとっても、外からの細菌から体を守るために必要な免疫物質を全て含む母乳を摂ることで、将来病気になりにくくなる、とも言われています。

子供が乳児の間は、できるだけお母さんが育児をしてあげることが大切なようです。
そのため、お子さんが2、3歳以降になってようやく専業主夫という形を選択することが可能になってくるかもしれません。

こうした懸念点も念頭において、ご自分たちのベストなライフスタイルを決めていくことが大切です。

専業主夫はヒモと呼ばれることも

専業主夫は、徐々には広がってきているもの、偏見はまだまだたくさんあります。その中でも、専業主夫が一番辛く感じるのが、「ヒモ」と呼ばれることです。ヒモとは、ただ奥さんにぶら下がっているだけの存在。養ってもらっている存在という意味です。

まさに専業主婦が「家事をしても評価してもらえない」「あたりまえになってしまっている」と感じるように、専業主夫も同じように感じるのです。人には承認欲求というものがあります。何かをした結果、誰かに認められたいという気持ちです。会社にいけば、実績を出せば会社やクライアント、上司から褒めてもらうことができるでしょう。それは自分のモチベーションを高め、自己肯定感を強めます。

しかし、専業主夫の場合は、そうはいきません。誰からも認めてもらえないのです。しかも、バリバリと働く男性の友人と会う時には、やっていることがあまりにも違いすぎてなかなか話についていけません。それどころか、自分に自信が持てなくなることもあるでしょう。

ただ、子供と一緒にいる時間が取れるというのはいいことです。世の中のほとんどの男性は、自分の子どもの成長に気がつく機会はほとんどないでしょう。それは一緒にいる時間が極端に少ないからです。専業主夫になる苦しみはあるかもしれませんが、そこに見合うメリットもあるということを忘れないでください。

働く女性が気をつけること

専業主夫というスタイルがまだ珍しいため、主夫が苦労することは目に見えています。しかし、働く側の女性は全く苦労がないのでしょうか?

実は、そんなことはありません。まずは、給料を相手に管理されるということ。これが耐えられないという女性は意外と多いものです。せっかく自分が稼いだお金を、男性にを管理される。そのお金でランチを食べにいっている。家の中を任せるとはそういうことなのです。

おこづかい制をとるかどうかは別にしろ、家の中のことは男性が権力を持つことになります。食器、インテリアなど、男性が使い易いように揃えていくことになるので、自分でインテリアを決めたい人にとっては葛藤があるかもしれません。

このように、専業主夫というと男性に注目が集まりますが、実は女性側の葛藤も大いにあるのです。これを知らずに、専業主夫という形をとると途中でうまくいかなくなる可能性もあります。

今後は専業より共働き

専業主夫についてご紹介してきましたが、実際は専業にならず、共働きの世帯がほとんどです。もはや、専業主夫や専業主婦は徐々に減っています。1人で養っていくというのは、金銭面でかなり困難なのです。

つまり、専業主夫とは言いながらも、アルバイトやパートにでなければいけません。男性がスーパーやコンビニでアルバイトをするのに抵抗を感じる人がいるはずです。もし女性が十分な稼ぎを得ているなら、その必要はありません。主夫業に集中すればいいのです。周りからも少し変わった目で見られることもあるでしょう。しかし、生活のためには時として必要なのです。

専業主夫のリスク

専業主夫になる前に、そのリスクについてはしっかりと把握しておくべきです。主婦にも言えることですが、離婚した後の問題です。結婚する前から離婚の心配をそうそうする人はいないと思いますが、専業主夫になる前に離婚後のことはしっかりと考えておくべきです。

離婚すれば、生活費をもらって生活することにはなりません。アルバイトやパートで食いつないでいく必要があります。正社員の仕事を探しても、職歴がなければなかなか難しいはずです。一度主夫になると、こういったリスクがつきまとうことになります。あとで後悔しないためにも、専業主夫になる前に将来設計をしっかりと立てておきましょう。

特に、収入が1000万など大きい女性のもとで専業主夫になる場合は要注意です。その場合、アルバイトなどをすることはないと思いますので、社会から取り残されてしまいます。そんな状態で離婚をして、1人で生きていかなければいけないというのはとても酷というもの。男性はお金があれば、歳をとっても結婚できるといわれていますが、お金のない男性は見た目がよくても困難な道が待ち受けています。

それでも専業主夫は増えてきている

さまざまなマイナス面もありながら、実感として専業主夫は増えてきています。その理由も様々で「奥さんから言われた」「仕事するより家で家事をしていたほうがいい」「精神的な問題で」「そもそも働きたくない」といった理由があります。

また、「子どもといる時間をとりたい」という人も中にはいます。人それぞれですが、働きたくないなどのネガティブな理由で専業主夫になる人もいます。主夫になることは周りの家や学校の付き合いもあるため、簡単ではありませんが、仕事にいくよりはマシだと思っているようです。「楽そう」というイメージで、専業主夫になると痛い目をあとで見ることになるでしょう。

いかがでしたか?

今回は、専業主夫についてお話してきました。

旦那さんが主婦業をするスタイルが少しずつですが認知されるようになってきています。それは男女の権利が平等になってきていることの証明でもあるので、私たちはこの流れを祝福するべきだと思います。

ですが実際のところはまだ世間からのこうした形をとる家庭に対しての理解がそこまでない、ということも事実のようです。

また、子育てはお母さんにもともと備わった本能ですので、旦那さんよりも育児には向いているということは否定できません。

そのため、お子さんがまだ小さい場合はできるだけお母さんが育児をするのが賢明と言えるでしょう。

ご自分たちに合ったライフスタイルを作る際はタイミングを考慮にいれることがとても大事なポイントなのです。

そして、夫婦どちらにもデメリットとメリットがあるということを知っておくべきです。こんなはずではなかったと、離婚の原因にならないように事前の下調べと相談は必須です。

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