ドレスと合わせて選びたい!ウェディングベールの種類を紹介
ウェディングドレスに合わせるベール。ふんわりとしたウェディングベールは、花嫁の美しさを一層引き出してくれる憧れのアイテムです。お気に入りのウェディングドレスが決まったら、ドレスにぴったり合うベールを決めましょう。
しかし、長さや素材、デザインなど種類はさまざま。「どれを選んでいいかわからない」という方も多いかと思います。ウェディングベールの選び方ひとつでドレスの印象も変わってしまうので、慎重に決めたいですね。
そこで、この記事ではウェディングベールの種類や選び方についてご紹介します。ウェディングドレス選びが終わった方もこれからの方も、ぜひ参考になさってください。
目次
結婚式でウェディングベールを身にまとうのはなぜ?
花嫁の象徴ともいえるウェディングベール。いったいいつ頃から身に着けられるようになったのでしょうか? またどのような意味があるのでしょうか。
ウェディングベールの歴史は古く、古代ローマ時代までさかのぼります。当時、すでに花嫁が身に着けるものとしてベールは使用されていました。
その意味は諸説ありますが、よく知られているのは魔除けという説です。恐ろしい悪魔から身を守るため、ベールを身に着けていたといわれています。現在でもヨーロッパなどでは、教会のミサで魔除けのためベールを着用する方が多くいます。
ほかには、親の愛、特に母親の愛情を意味しているという説や、「隠す」「覆う」という意味から貞操を守ってきた象徴であるという説なども。ウェディングベールは花嫁を華やかに彩るだけではなく、重要な意味が込められているのですね。
ウェディングベールには、どんな種類があるの?
ウェディングベールの種類について、くわしくみていきましょう。形や長さもさまざまなウェディングベール。ウェディングドレスや顔の形にぴったり合ったものを見つけたいですね。
加えて、デザインや素材の違いでもがらりと印象が変わるのもウェディングベールの大きな特徴です。ウェディングベールの種類や長さなど、それぞれの特徴をみていきましょう。
シルエットや儀式で選びたい、ウェディングベール
さまざまな種類があるように見えるウェディングベールですが、「フェイスアップベール」と呼ばれるものと「マリアベール」と呼ばれるものにわけられます。
「フェイスアップベール」とは、顔を覆い隠すタイプのベールのことです。2重になるように折りたたまれていて、折り返してコームで固定します。新郎がベールをあげて誓いのキスをする、べールダウン・べールアップの儀式ができるのはこのタイプ。ベールダウンやベールアップに憧れている方は、フェイスアップベールを選ぶといいでしょう。
「マリアベール」は、その名の通り、聖母マリアが身に着けていたとされるベールです。一枚のオーバル型の布をすっぽりとかぶるタイプで、フェイスラインから体に沿うようにデザインされています。
縁にレースなどの装飾があしらわれているものが多く、美しく厳粛なイメージです。べールダウンベールアップの儀式はできませんが、神聖な雰囲気のマリアベールは教会式にぴったりです。
がらりと印象が変わる!それぞれの長さの特徴
ウェディングベールの長さは、「ショートベール」「ミドルベール」「ロングベール」の3種類にわけられます。それぞれの特徴をみていきましょう。
【ショートベール】
二の腕が隠れるほどの長さのベール。かわいらしく軽やかな印象なので、カジュアルな結婚式にぴったり。また、目線が上に集中するので、スタイルアップも期待できます。背中や腰のあたりにポイントのあるウェディングドレスもすっきりと着こなせるでしょう。
【ミドルベール】
腰からお尻の下くらいまで長さのあるベール。使いやすい長さのため、人気があります。どんなデザインのウェディングドレスとも相性がいいので、ベールの長さに迷ったら、ミドルベールを選ぶと間違いないでしょう。床にベールがつかないため、ガーデン挙式やアウトドア挙式など、屋外の結婚式にもおすすめです。
【ロングベール】
床に届く裾をひきずるほどの長さがある、正統派イメージのベール。裾が広がるロングベールはとても神聖な印象のため、格式が高い結婚式にもぴったりです。長いロングベールを引いてバージンロードを歩くのは女性の憧れ。ゴージャスな印象なので、ゲストからも喜ばれるでしょう。
さまざまなデザイン、モチーフが使われているウェディングベール
ウェディングベールはデザインやモチーフ、素材もさまざま。代表的なものをご紹介します。
【フラワーベール】
お花の刺繍やフラワーレースがあしらわれている、可憐で華やかな印象のデザインのベール。小花のコサージュなどが施されているものも。女性らしさを演出してくれます。
【ジュリエットベール】
シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」のヒロインであるジュリエットが身に着けていたとされるデザインのベール。帽子のように頭の形に沿ってベールを被い、ふんわりと垂らします。個性的でありながらおしゃれな印象があります。
【金糸ベール】
ゴールドの糸で刺繍をあしらったベール。きらきらと輝く様子は、華やかで上品な印象です。ゴールドの代わりにシルバーの糸を使用したものや、ゴールドとシルバーのどちらも用いたベールもあります。
【ビーディングベール】
ビーズ刺繍が施されたベール。ラインストーンやスパンコールなど、キラキラしたパーツをあしらったベールはとてもゴージャス。ウェディングドレスと合わせて、統一感をもたせるといいでしょう。
ウェディングベールは、長さや素材をしっかり吟味しましょう!
ウェディングベールの歴史や種類、デザインについてご紹介しました。すてきな意味が込められたウェディングベール。
どんなベールにしようか迷ったら、まずは式場や挙式のスタイル、希望するウェディングドレスのデザインなどを考慮して決めるといいでしょう。ベールダウンベールアップの儀式をしたいのかどうかも大事なポイントです。ぜひこの記事も参考にして、ウェディングドレスにぴったり合ったウェディングベールを選んでくださいね。