結婚式の料理に和食を!和食のテーブルマナーや注意点とは


結婚式における最大のおもてなしのひとつと言えば料理です。足を運んでくれたゲストのために、最高に美味しい料理でもてなしたいですよね。

最近ではフレンチが主流ですが、日本の伝統料理である和食も根強い人気です。白無垢に身を包んで執りおこなう厳かな結婚式には、やっぱり和食が最適。日本人ならば、伝統的な和食でゲストをもてなしたいと考えているカップルも多いのではないしょうか。

そこでこの記事では、結婚式の料理に和食を選ぶ際のテーブルマナーや注意点について詳しく解説します。美味しくて見た目も美しい和食を、ゲストとともに楽しんでくださいね。

 

婚礼料理でいただく和食の特徴は?


日本が誇る和食は、世界文化遺産に登録されている美しく伝統的な料理です。日本人の口に合うので、特に年配のゲストを多く招く結婚式におすすめです。

和食の特徴は、なんといっても四季を感じられるところ。旬の食材を使った見た目にも美しい料理をいただけるのも和食ならではと言えるでしょう。フォーマルな場でありながら、使い慣れたお箸でいただけるのも嬉しいですね。

婚礼料理で出される和食の多くが会席料理です。会席料理には厳格な決まりはありませんが、フルコースで提供されることが一般的。その順番や内容、気を付けるべきマナーを事前に知っておくと慌てませんよ。

 

結婚式にも、それ以外の場でも!知っておきたい会席料理の献立とマナー


会席料理は多くの場合、決められた順番で提供されます。日本人であれば、彩り鮮やかな美しい会席料理をスマートにいただきたいですよね。一般的な会席料理の順番とマナーについて、詳しくご紹介します。

 

先付(さきづけ)

まずは、先付(お通し、突き出し、口取りとも言います)と呼ばれる前菜が運ばれます。季節感のある色や形の美しいお料理をいただけるでしょう。何品か同時に提供されることもあります。

手前からいただき、盛り付けを崩さないようにしましょう。串物は箸でおさえてひとつずつ串からはずしていただきます。串を手に持ち、そのまま豪快に食べるのはNGです。

 

椀物(わんもの)

季節の食材を楽しめる椀に入った料理です。椀物は、「椀種(わんだね)」と呼ばれる具、出汁よりも少し薄味に仕上げた「吸い地(すいじ)」、椀種を引き立てる野菜や海藻の「椀妻(わんづま)」で構成されています。椀に入っていますが、お吸い物というよりは、具を楽しむ料理といった方が近いでしょう。

蓋を取ったら、まず香りを楽しみ、汁を一口飲んでから具をいただきます。二口目からは、具と汁を交互に食べるようにしてください。椀物の蓋を開けるのは、目上の方が先。タイミングに気を付けましょう。

 

造里(つくり)

造里は、会席料理では華と呼ばれる料理です。いわゆるお刺身の盛り合わせのことで、赤身魚や白身魚、貝類などが彩りも美しく盛り付けられています。赤身、白身の刺身で紅白を表すこともあり、おめでたい席にぴったりですね。

まずは、あっさりとした白身から口にして、最後に赤身の刺身をいただきます。わさびは醤油に溶かすのではなく、刺身に少しのせて香りを楽しみましょう。刺身に添えられたツマは食べても食べなくても、どちらでもかまいません。

 

多喜合せ(たきあわせ)

多喜合せとは、煮物のことです。結婚式などのおめでたい席では、炊き合わせのことをこのような漢字で表すこともあります。季節の野菜を味わえる上品な一品です。大きな具は、箸で一口大に切ってからいただきましょう。器が熱くなっている場合は、無理に手で持つ必要はありません。

 

愛肴(あいざかな)

愛肴とは、煮物と焼き物の間に出される揚げ物や蒸し物のことを言います。煮物は水、焼き物は火を使うことから、その間の調理法である揚げ物(火を使うのは間接的)や蒸し物(蒸気を使う)を提供すると言われています。

 

家喜物(やきもの)

焼き物の当て字が使われている家喜物は、魚が一般的ですが、最近では肉を出すところも増えています。フレンチでいうところのメインディッシュにあたる料理です。魚は、頭から尾にかけて、少しずつ背身をいただきましょう。尾から食べたり、裏返しにしたりするのはマナー違反です。

 

寿物(すもの)

結婚式の祝い膳では、縁起のいい当て字をつけることが多くあります。多喜合せや家喜物と同じように、寿物は酢物を当て字にしたものです。メインディッシュが終わり、いよいよ会席料理も終盤。口のなかをさっぱりとさせる箸休めのような位置づけです。

 

食事

ご飯と汁物、香の物をいただきます。ご飯は、季節を感じられる食材の炊き込みご飯を提供することもあります。香の物はご飯のうえにのせるのではなく、飯碗を受け皿のようにしていただくのがマナーです。

汁物は、止め椀とも言われています。ご飯、汁物、香の物が出されたら、残るのはデザートのみなので、お酒の注文は控えるようにしてください。

 

水菓子

最後にデザートとして、フルーツが出されます。結婚式ではウェディングケーキが出されることが多いです。

 

結婚式はもちろん、これだけは守りたい!和食のテーブルマナー


献立ごとのマナーをご紹介しましたが、それ以外にも守るべきテーブルマナーが多くあります。婚礼料理に限らず、日常の食事でも同じなので、ぜひ意識するようにしてくださいね。

 

箸の作法を正しく守る

毎食使うからこそ、作法を守って正しく箸を使いたいもの。婚礼の席でついうっかりやってしまいそうな箸のNG作法を一部ご紹介します。

  • 指し箸 箸で人を指す行為。お話に夢中でついやってしまうことも
  • 刺し箸 料理を箸で突き刺すこと。大きな具は切るようにしましょう
  • 寄せ箸 箸で器を引き寄せること
  • ねぶり箸 箸の先をなめること
  • 探り箸 汁物のなかにある具を探すこと
  • 渡し箸 器を箸置きのように使うこと

 

器やお皿を扱う際のマナーや注意点

会席料理をいただく際に迷うのが「この器は持って食べていいのかダメなのか?」という見極めだと思います。結論から言うと持ち上げていい器は、手のひらサイズまでの小さな器です。ただし持てないほど熱い器や重い器はその限りではありません。大きな平皿などは、持ち上げずにそのまま料理をいただきましょう。

 

テーブルマナーを守って、ゲストとの和やかなひとときを


結婚式における和食のテーブルマナーや注意点についてご紹介しました。結婚式の祝い膳は、季節を感じられる、繊細で美しく美味しい料理です。テーブルマナーを気にしすぎる必要はありませんが、最低限のマナーを守って、結婚式の料理を楽しんでくださいね。

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