リングピローの豆知識!意外と知らないリングピローのあれこれ
結婚式での大切なセレモニーである指輪の交換。その指輪を置いておくための「リングピロー」は、脇役ながらも結婚式には欠かせない重要なアイテムです。
そんなリングピローには、古い歴史やデザインの意味があるのをご存じでしたか? 「指輪を置くためだけのものではないの?」と驚かれる方も多いかもしれませんね。
そこでこの記事では、リングピローの由来や歴史について詳しくご紹介します。リングピローについて深く知ることで、指輪交換のセレモニーがより重厚なものになりそうですね。
目次
結婚式の必需品!リングピローの歴史や豆知識
リングピローは、直訳すると「指輪のまくら」となり、その名の通り、小さなまくらのような形状をしています。その小さなまくらにリボンが2本施されているのが、一般的なリングピローです。
リングピローの歴史は、なんと古代エジプト時代までさかのぼります。そして、指輪を結ぶリボンにも実は意味があるのです。どのような歴史があるのか見ていきましょう。
指輪交換を素敵に演出!リングピローの歴史や由来は?
古代エジプトでおこなわれた結婚式で、装飾を施したクッションのような台に宝石をのせたのがリングピローの始まりと言われています。
その後、王や王妃といった身分の高い者に宝石を献上するとき、直接手で運ぶのは失礼にあたるため、クッション状の宝石台を使うようになりました。その風習はヨーロッパにも伝わり、やがて一般庶民にも受け継がれるようになったのです。
古代エジプト時代と言えば、紀元前になります!2,000年以上前に、しかもエジプトでリングピローが誕生していたとは驚きですよね。はるか昔のならわしが、時も国も越えて、受け継がれているなんてロマンチックで神秘的です。
指輪交換を素敵に演出!リングピローの意味合いは?
一般的にリングピローには、2本の長いリボンがついています。指輪が落ちないように結ぶという役割もありますが、実はそれ以外にも深い意味があるのをご存じでしょうか。
古代ヨーロッパでは、結婚する男女の体を紐で結び、永遠の愛を誓う習慣があったと言われています。リングピローについているリボンは、その風習が由来なのだとか。
リボンには「絆」や「結婚の約束」といった意味も込められており、ふたつの結婚指輪をリボンで結ぶことで、新郎新婦が結婚したことを表しました。リボンで結ぶ結婚指輪に込められている意味は「永遠」「途切れることのない愛」。その結婚指輪を結ぶことにより、新郎新婦は永遠の愛を誓うのです。
指輪交換を素敵に演出!リングピローで赤ちゃんが幸せになる?
結婚式で使用したリングピローを、ふたりの間に生まれてくる赤ちゃんのファーストピローにすると幸せが訪れるというジンクスをご存じですか?
赤ちゃんが生まれてから3日間、リングピローをファーストピローとして使うと生涯幸せに過ごせるのだそう。心がほっこり暖かくなる言い伝えですね。
指輪交換を素敵に演出!リングピローの種類やデザインは?
クッションタイプが一般的なリングピローですが、少しずつ進化を遂げており、今ではさまざまなデザインのものが使われるようになりました。
例えば定番のクッションタイプでも、四角だけではなく円形や楕円、ハート形など、バラエティ豊か。
刺繍を施したり素材にこだわったりと、自由度が高いため根強い人気です。
赤ちゃんのファーストピローに使用したい場合は、少し大きめのシンプルなデザインのものがおすすめ。また、木箱やカゴなどで出来たかわいらしいタイプのリングピローは、ナチュラル派の新婦さんにぴったりです。
最近では、六角形のガラスケースも人気を集めています。花を敷き詰めて、指輪をそっと置きましょう。
忘れてはいけないのが、アゲートのリングピローです。「アゲート」とは、瑪瑙(めのう)とも呼ばれている天然石のこと。カラーバリエーションが豊富で独特のしま模様が特徴的です。
ここ数年、そのアゲートをリングピローに採用するカップルが急増中! 神秘的で個性を出せるアゲートは、大人っぽくて新鮮と大人気です。アゲートそのままでも存在感がありますし、カリグラフィーで新郎新婦の名前や結婚記念日を刻印してもおしゃれ。スタイリッシュな結婚式を目指している方におすすめです。
このようにリングピローには、さまざまな種類があります。お店でも市販されていますし、手づくりしてもいいですね。
物語が詰まったリングピローで、指輪交換をもっと素敵に
結婚式でおこなう厳かなセレモニーである指輪交換。その指輪を置いておくためのリングピローには、深い歴史と心温まる言い伝えがありました。ぜひ、納得できる自分たちだけのリングピローを見つけて、一生に一度の結婚式を素敵に演出してくださいね。