結婚すると本籍地はどこになるの?婚姻届の本籍について解説


婚姻届には、結婚後の「本籍地」を記入する欄があります。本籍地をどこにするべきか、そもそも本籍地とは、と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本籍地にする場所よっては、後々手続きが不便になるケースもあります。そのため、本籍地を決める際には注意が必要です。

そこでこの記事では、本籍地の決め方や注意すべき点などについて徹底解説。結婚を控えているカップルは要チェックです。

 

本籍地とは?新しい本籍地はどこにしたら良い?


結婚すると、親の戸籍から抜け、新たにふたりの戸籍ができます。新しい戸籍には、本籍地を記載する欄があります。

戸籍とは、生まれてから亡くなるまでの家族関係が記録された、公的に証明されるもののこと。そして本籍とは、戸籍がある場所のことを言います。

土地台帳に記載されている住所であれば、どこにでも本籍を置くことが可能です。新しい本籍地はどこにしたら良いのか、どうやって決めるのが良いのか、注意点なども含めて具体的に見ていきましょう。

 

【本籍地はどこにすれば良い?1】どちらかの実家

新婚カップルが新しい本籍地として選ぶ場所で一番多いのが、「どちらかの実家」です。特に夫の実家を本籍地にするカップルが多いようです。

以前は、本籍地のある役所でしか戸籍謄本を取り寄せられませんでした。そのため、戸籍謄本必要になった際は、家族に取り寄せをお願いしやすい実家を本籍地に選ぶカップルが多くいました。ただ、今は遠方に暮らしていても戸籍謄本の取り寄せが可能なので、そのためだけに実家を本籍地に選ぶ必要はありません。

しかし「実家を本籍地にして欲しい」と考える親世代は少なくありません。本籍地に強いこだわりがなければ、両親の希望を汲んで、どちらかの実家を本籍地にするというのもひとつの考えです。

 

【本籍地はどこにすれば良い?2】ふたりが暮らす新住所

ふたりの新居を本籍地にするカップルも多くいます。現在暮らしている住所と本籍地が同じだと、役所での手続きや書類を取得する際もスムーズです。結婚と同時にマイホームを購入するカップルにおすすめです。

ただし、県外に転勤の予定がある場合や、まずは賃貸暮らしをして、マイホーム購入はまだ先というカップルにとっては、新住所を本籍地にするメリットはあまりありません。先の予定を考えて、決めるようにしてください。

 

【本籍地はどこにすれば良い?3】ふたりの思い出の場所

前述の通り、日本国内で地番のある場所であれば、どこを本籍地にしても構いません。ふたりがよく通ったテーマパークや観光地でもOK! 自分たちが暮らす街を代表するランドマークでも良いですね。ふたりの特別な場所が本籍地になるのは、とてもロマンチックで素敵です。あらゆる公的な書類に大好きな場所の住所が掲載されるのも嬉しくなりますね。

ただし、本籍地にしたお店やテーマパークそのものが変わってしまう場合もあります。せっかく思い出の場所を本籍地にしても、愛着のない施設に変わったり、なくなってしまったりする可能性があることを頭に入れておきましょう。また本籍地が遠方の場合、戸籍謄本などの書類を取り寄せるのに日数がかかる場合もあるため、注意が必要です。

 

自分の本籍地はどうやって調べたら良いの?


本籍地は戸籍謄本に記載されています。かつては運転免許証にも記載されていましたが、2007年から運転免許証がICカード化されたことに伴って本籍地が記載されなくなりました。自分の本籍地をすぐに知りたい場合、どうやって調べれば良いのでしょうか。

 

【自分の本籍地の調べ方1】スマホアプリで調べる

運転免許証への本籍地記載はなくなりましたが、ICチップ内には本籍地が保存されています。無料のスマホアプリを使えば、本籍地を調べる事が可能です。端末によって使えるアプリが異なるので、自分の持っている端末に合わせてダウンロードしてください。

本籍地を知るには、免許更新時に設定した2種類の4桁の暗証番号が必要になります。暗証番号を3回間違えるとICチップは使えなくなるので注意しましょう。

 

【自分の本籍地の調べ方2】住民票で調べる

本籍地は住民票で調べることもできます。自分の住んでいる地域の役所で住民票を取り寄せて確認しましょう。その際には、必ず本籍地を記載する旨を伝えてください。

またコンビニエンスストアで住民票を交付できる自治体もあります。コンビニエンスストアでの住民票の写しの交付には、マイナンバーカードの読み取りが必要になるため、忘れないように持参しましょう。

 

本籍地を変更したいとき・変更しなければならないときの手続き


結婚したときに設定した本籍地から、別の場所に変更したいという場合もあると思います。一度決めた本籍地を変更することは可能なのでしょうか?

結論から言うと、本籍地を変更することは可能です。ただし、さまざまな手続きが必要になるため、頻繁に変えるのは避けたいところ。それでは、本籍地の変更方法を具体的にご紹介します。

 

本籍変更に必要なものと手続きの方法

本籍地を変更したい場合は、転籍する予定の自治体に、戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と転籍届を提出しましょう。戸籍謄本は、本籍地のある役所で発行してもらえます。転籍届用紙も同じく役所で手に入れられます。

本籍地を変更する際には、印鑑の他、免許証やマイナンバーカードといった本人確認書類を持参するようにしてください。また、同じ自治体内で本籍地を変更する場合は、戸籍謄本の提出は必要ありません。

 

本籍地の変更で注意したい点

本籍地の変更は必要であればいつでも可能ですが、運転免許証やパスポートなど、「本籍」が必要になるものもあわせて変更する必要があります。本籍地を変更したあとは、速やかに各種変更の手続きをおこなうようにしましょう。また気をつけたいのは、医師や看護師、保健師といった国家資格を持っている方です。国家資格に本籍の登録がおこなわれているため、変更の手続きを忘れないようにしましょう。

 

本籍地はどこでもOK!変更も可能


以前は戸籍謄本が必要な場合、本籍地のある役所でしか発行できなかったため、県外だと取り寄せるのがとても不便でした。しかし今は、遠方に住んでいても戸籍謄本を郵送で取り寄せたり、地域によっては写しをコンビニエンスストアで手に入れたりできます。

また戸籍謄本が必要なのは、パスポートの申請や生命保険の請求、相続の手続き等で、その機会は多くありません。本籍地と現住所が離れていても、以前ほど困ることはないでしょう。

本籍地の変更も可能ですが、さまざまな手続きが必要なので注意が必要です。結婚して本籍地を決める際には、ふたりが納得できる場所を選んでくださいね。

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