ご先祖に誓いたいなら「仏前式」費用やマナーについて知りたい!
たくさんの新婚カップルが行う教会挙式、神々の前で永遠の愛を誓う神前挙式、大切な人を証人にして行う人前式など、日本にはいくつかの結婚スタイルがあります。
上記の結婚式のスタイルは、友達や親戚の結婚式などで出席したことがあるので、なんとなく雰囲気が分かるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、もう一つ「仏前式」という結婚式があることをご存知ですか?
人前式はともかく、教会挙式はキリスト教、そして神前式は神道に基づいて行われる式ですから、ふと思い返すと「仏教は?」と不思議に思う方も多いですよね。
その仏教に基づいて行われる結婚式が仏前式です。
仏前式を選ばれるカップルは現在では他のスタイルの式に比べて少ないため、なかなかイメージしにくいものです。
しかし、改めて結婚式のスタイルを考えた場合ふと「自分はキリスト教徒でもないのに、なぜ教会式をするだろう」と思うのも不思議ではありません。
そこで今回は、ちょっと珍しい「仏前式の結婚式」についてお話を進めていきます。
仏前結婚式ってどのような結婚式のスタイルなの?費用はいくら?という素朴な疑問を解決していきましょう。
まだどのような挙式スタイルにしようか決まっていない新婚カップルの皆さん、しっかりそれぞれの結婚式のスタイルを理解してから自分たちがどのスタイルで行うかを決めたいカップルの皆さんも必見です!
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目次
芸能人も挙げた!仏前式ってどういうスタイル?
最近では、Take2の東貴博さんとタレントの安めぐみさんが、仏前結婚式を挙げたことで、注目が集まりました。
仏前結婚式とは、いったいどのような挙式スタイルなのでしょうか?
仏前結婚式は、仏教の教えに基づいて行われる儀式です。一度現世で婚姻という契りを交わすと、来世でも結ばれるという意味合いが込められています。
仏教では祖先をとても大切にするので、ご先祖様の前で2人を巡り合わせてくれたことに心から感謝して、夫婦の誓いを立てるという大切な儀式になります。
それぞれのお家で宗派があるでしょうが、仏前結婚式を挙げる場合は新郎・新婦のどちらかの家系の宗派であることが1つの条件です。
仏教は宗派が多いので、まずはお互いの家の宗派を確認しましょう。
仏前結婚式は寺院でなきゃ出来ないの?
「仏前結婚式に興味があるけれど、どこで挙げればいいの?」という人も少なくありません。
仏前結婚式は、新郎または新婦の宗派の寺院はもちろん、何とご自宅でも挙げることが出来ます。最近では仏前結婚式が出来る結婚式場やホテルなどもあります。
式場選びの際には、どのような式のスタイルで挙げることが出来るのかを、きちんとリサーチしましょう。
仏前結婚式の費用が安い!
結婚式は、式場やスタイルの選択だけでなくその費用にも頭を悩ませるものです。そこで朗報ですが、なんと 教会挙式や、神前結婚式に比べて、仏前結婚式は安いと言われています。
写真や衣装代を含まなければ、10万円~25万円程度で抑えることが出来るので、とてもオススメです。
結婚式にかかる費用は決して安くはありません。
仏前結婚式で式場費用を抑えることができれば、その分のお金をゲストに振る舞う料理や引き出物などに使うことができ、ゲストの満足度も上げられるでしょう。
仏前結婚式の新郎・新婦の衣装は?
仏前式となると、当然ウエディングドレスというわけにはいきません。 仏前結婚式を挙げる場合、新郎は羽織袴で新婦は白無垢が定番のスタイルです。もちろん、寺院側が許せばウエディングドレスを着ることもできますし、自宅でできる場合ももちろん、ウエディングドレスを着ることができます。
ただ、仏前式と言うからには白無垢の方をオススメいたします。なぜなら白無垢にはきちんとその意味がるからです。
白無垢の意味とは
白無垢は挙式で身にまとう婚礼衣装で、その歴史は古くなんと室町時代ごろから武家の娘の婚礼衣装として用いられてきました。
ウエディングドレスでも純潔を表す白色が用いられますが、白無垢は「新しい家に入るために身を洗浄したことを表現している」と言われています。
白無垢はレンタル?購入?
白無垢に限らず和装は様相に比べて準備する小物も多いですし、着物自体もとても高価になるため、レンタルされる方がほとんどです。
仏前式自体の数は少ないですが、白無垢など和装は根強い人気があり前撮りなどでもよく使われていますので、ホテルや結婚式場などに問い合わせるとレンタルできるところを手配してもらえるでしょう。
仏前結婚式のマナーを知っておこう
さて、実際に仏前結婚式を行おうとしても、仏様の前で、永遠の愛を誓うわけですからきちんと作法を押さえておきたいものです。仏前結婚式には、いくつかのマナーがあります。仏前結婚式に興味のある方は、きちんと確認していきましょう。
マナー1. 寺院で行う場合は、新郎・新婦のどちらかの宗派にする
仏前結婚式の最大のテーマは、2人が結婚するということをご先祖様に伝えることです。ですから、自分達のご先祖様が祭られている寺院で式を挙げるのが一番良いでしょう。
日本の仏教は多くの宗派に分かれていますので、新郎・新婦の両方が同じ宗派ということはあまり無いケースです。そのため、ほとんどの場合は新郎側の寺院で仏前結婚式を挙げています。
やはり、妻となる側が夫の家に嫁ぐという形を取っているのが多いためでしょう。
マナー2. 参列者は親族のみが基本です
教会挙式は両親、兄弟、親族、親しい友人、同僚など比較的自由に参列しても良いのですが、仏前結婚式の場合は親族のみの参列が基本です。
仏前結婚式にすると親族のみの挙式となりますので、挙式の規模は小さくて済みます。どこまで知り合いを呼べばいいかわからない!とお悩みの場合、仏前式だと「親族のみ」と割り切ることができて良いですね。
その分、呼べなかった友人や会社関係の方々は披露宴でおもてなしをするようにすると良いでしょう。
マナー3. 数珠が必須!
これはなかなか知られていませんが、仏前結婚式はどんな服装で出席しても構いません。
仏前式だしお寺だし、みんな着物を着なければいけないの?と思いがちですが、何を着ても良いのであれば、招待される側も気が楽になりますね。
ただし、他のスタイルの式にはない持ち物が一つあります。それが数珠です。招待される側に後って、なかなか数珠を持ってくることを知っている方は少ないので、招待状に数珠を持参して下さいと明記して、参列者が忘れないように心がけましょう。
マナー4. 仏前結婚式の時には正座が基本
仏前結婚式の時には、基本的には式の最中、座布団の上に座ります。とはいえ、式自体はそんなに長いものではありませんので足がしびれてしまう前に、式は終わりを迎えるのであまり心配しなくても大丈夫です。
祖父母や両親で足腰が悪くて正座が出来ないなどの場合は、あらかじめ座椅子を準備しておきましょう。基本は、正座であることをお忘れなく。
仏前結婚式の流れは?
日本ならではの由緒正しき仏前結婚式は、いったいどのような流れで進んでいくのでしょうか?早速ご紹介していきましょう。
1. 入堂:両親や親族などの参列者、主役である新郎・新婦、僧侶が入堂します。
2. 敬白文朗読:仏様や祖先に対して、敬白文を読み上げる儀式です。
3. 念珠授与:新郎には白い房が付いているもの、新婦には赤い房のものが渡されます。
4. 司婚の辞:まず、新郎・新婦が誓いを立てます。その後、結婚の成立が認められたとのお話が僧侶から来ます。
5. 焼香:新郎、新婦の順番で行います。
6. 誓杯の儀:三々九度と仕組みは同じですが、小さな盃だけを使うことになります。
7. 祝辞:僧侶によるお祝いの言葉、ありがたい法話などしてくれます。
8. 退堂:僧侶のあとについて新郎新婦、参列者の順に退堂します。
これが仏前結婚式のある程度の流れになります。流れを理解していないと、今何をやっているのか?どのような意味が込められているのか?が分からなくなってしまいます。
ですから、仏前結婚式のある程度の流れを理解しておくことが大切です。神前式に比べると流れもシンプルですし、その都度指示してもらえますのであまり緊張せずにいてくださいね。二人の人生の第一歩を仏様の前で誓える貴重な機会ととらえて臨みましょう。
仏前結婚式、実際にやってここが良かった!
仏前結婚式を実際に行った人は、いったいどのような点に魅力を感じているのでしょうか?ぜひ、参考にしてくださいね。
- 衣装の準備が大変だったけど、意外と費用が安くて良かった。
- ご先祖様を大切にする気持ちが芽生えた。
- 親族だけの挙式をしようと思っていたので、ちょうど良かった。
- 周りの友達があまりしていなかった結婚式のスタイルだったので、目立った。
- 仏前結婚式は、両親や祖父母が喜んでくれた。
- 彼が跡取り息子だったので、仏前結婚式がちょうど良かった。
このように仏前結婚式の魅力は、たくさんありますが、中でも特に親世代や祖父母世代が喜んでくれることが多いので、思わぬ親孝行、祖父母孝行にもなります。これから結婚式を挙げる予定の人は、ぜひご検討なさってはいかがでしょうか。
以上、今回は仏前結婚式について詳しくご紹介いたしました。最大の魅力はご先祖様に2人が結婚するということを認めて貰えるということです。
ご先祖様あっての私達・・・ということを、しっかり感じていくためにも仏前結婚式を計画してみるのも良いですね。
それほど費用も掛かりませんし、厳かな雰囲気の中で日本人らしい挙式を挙げることができますよ!
教会挙式に比べて仏前結婚式は件数もあまり多くないため、結婚式のオリジナリティがグンっとアップします。ぜひ、参考にしてくださいね。