ロマンティック!伝説の赤い糸を体現した、結い紐の儀とは?

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「運命の赤い糸」の伝説は、日本人なら誰でも知っている美しい伝説です。

近年神前式で人気がある「結い紐の儀」は、この伝説の赤い糸を目に見えるかたちにした儀式。神道における大切な思想、「むすび」にちなんだ、美しいセレモニーです。

この儀式は、本来は川越氷川神社でのみ行われていたものですが、現在は希望すればどこの神社でも行うことができるようです。

結い紐の儀に込められた意味を知り、あなたの結婚式でも行ってみませんか?

 
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美しい儀式、「結い紐の儀」

結い紐の儀とは、赤い水引の輪を互いの左手の小指に結び合う儀式のことです。

「将来結婚する二人は、生まれた時から小指と小指が赤い糸で結ばれている」という、日本に古くからある美しい言い伝えを目に見えるかたちにしたもので、神前式の最後に行います。

 

「むすび」のあらわす意味とは

「結婚」や「縁結び」など、何かをつなぐ時に用いられる「結ぶ」という言葉は、「産霊(むすび)」という言葉が語源になっています。

「産(むす)」は生じる、「霊(ひ)」は神秘的、霊的な働きを意味します。従って、「産霊」は、天地のあらゆるものを生み出すという神秘を指しています。

結婚や縁結びで用いられる「結び」は、人と人との出会いだけでなく、その出会いから新しい何かが生み出されることを指しています。結婚式は新郎新婦二人の結びつきにとどまらず、広く世の中の縁とつながることでもあるのです。

こうした結びつきを目に見える形にするのが「結い紐の儀」です。

 

「結い紐の儀」は川越氷川神社でうまれた儀式

「結い紐の儀」は川越氷川神社で生まれた儀式で、本来目に見えない「運命の赤い糸」を確かめ合うための、一生に一度の儀式です。

川越氷川神社はおよそ1500年前の古墳時代、欽明天皇二年に創建された古い神社です。

この神社は古くより縁結びの神様として知られ、素戔嗚尊(スサノオノミコト)とその妻奇稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、奇稲田姫命の両親脚摩乳(アシナヅチ)・手摩乳(テナヅチ)両命と、素戔嗚尊と姫の息子である大己貴命(オオナムチノミコト)の五柱の神々がまつられています。

大己貴命は、出雲大社の縁結びの神様としても知られています。
これらのご祭神から、氷川神社は縁結びや夫婦円満、家族円満のご利益があるとされているのです。

 

氷川神社では、カップルの時から二人の縁を見守ります

川越氷川神社では目に見えない「運命の赤い糸」を目に見える「結び」の形に変えて分かつという取り組みを行っています。

結婚を控えた二人に、巫女の手により編まれた「結い紐のもと」を渡しています。この紐は、結婚する日まで二人をつなぐ赤い糸を大切にはぐくむためのお守りです。

結婚式前にあらためて神社に預け、この紐から「結い紐」を作ってもらい、当日の結い紐の儀で用います。

 

結い紐の儀を行う場合の神前式の流れ

  • 参進(さんしん)
    新郎新婦、参列者が参道を歩いて神殿へ向かいます。
  • 修祓(しゅばつ)
    新郎新婦をはじめ、参列している親族全員をお祓いします。
  • 祝詞奏上(のりとそうじょう)
    神職が二人の結婚をご祭神に報告し、神のご加護を願う祝詞を奏上します。
  • 三三九度誓盃の儀(さんさんくどせいはいのぎ)
    新郎新婦が三三九度の盃を酌み交わします。
  • 誓詞(ちかいのことば)
    新郎新婦が神前で誓詞を奏上します。
  • 指輪交換
    新郎から新婦へ、新婦から新郎へ指輪をおくります。
  • 神楽榊舞(かぐらさかまい)
    巫女が二人の多幸を祈り舞います。
  • 玉串拝礼(たまぐしはいれい)
    新郎新婦・媒酌人(立会人)が神前に玉串を捧げ拝礼します。玉串とは、榊の枝に神垂(しで)をつけたもののことです。
  • 親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)
    お神酒を両家の親族が一緒に飲み、親族の縁を固めます。
  • 結い紐の儀(ゆいひものぎ)
    お互いの小指に赤い結い紐を結び、永遠の契りを交わします。

参考:盛岡八幡宮

 

結い紐の儀を行っていない会場でもできる場合も

結い紐の儀は、もともとは川越氷川神社でのみ行っていた儀式ですが、儀式の知名度が上がるにつれて一般の披露宴会場などでも行うことができるようになってきています。

正式に神前式に結い紐の儀を取り入れている神社としては、越中総鎮守一宮射水神社や盛岡八幡宮などがあります。

また、結い紐の儀を行っていない神社で式を挙げる場合にも、神職の方やプランナーの方に相談すれば行える場合が多いので、結い紐の儀を行いたい旨を申し出てみましょう。

 

まとめ

伝説の赤い糸を可視化した「結い紐の儀」。

この結い紐が結ぶのは、夫婦二人にとどまらず、二人の縁がもとで生まれる子どもや、二人の縁により結ばれた親族の縁など、「縁がもとで生まれる」全てのものです。

結い紐の儀を神前で行うことは、ロマティックなだけではなく、そこに立ち会った人たちの絆をより強固なものにします。

美しい赤い糸を小指に結び、二人を取り巻く全てのものとの絆を感じてくださいね。

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