地味婚ってなに？地味婚の内容やメリット・デメリットを紹介

2021年05月21日

つつましい結婚式のカタチである「地味婚」を選ぶカップルが増えています。「聞いたことはあるけど、地味婚ってどんな結婚式？」と疑問に思う方も多いかもしれませんね。

この記事では、地味婚の内容やメリット・デメリットについて、徹底解説します。これから結婚式を挙げるカップルや、地味婚に興味のある方必見です！

地味婚のはじまりは？シンプルでつつましい結婚式のカタチ

「地味婚」という言葉が使われ始めたのは、今から30年ほど前の1990年代頃まで遡ります。バブル真っ盛りだった頃、結婚式と言えば「派手婚」が主流でした。

天井まで届きそうなウェディングケーキを用意したり、ゴンドラに乗って新郎新婦が入場したり、お色直しが5回ほどあったりとお金をたっぷりとかけた演出は当たり前！　芸能人の豪華絢爛な結婚式がテレビで放映されるのも珍しくない時代でした。

しかし、バブル崩壊とともに、このような派手婚は少しずつおこなわれなくなり、代わりに地味婚を選ぶカップルが増えてきました。無駄なものを好まない現代の価値観にも地味婚はマッチ。地味婚は今も支持されている結婚式の定番スタイルなのです。

それでは、地味婚とはどんなものなのか具体的にみていきましょう。

地味婚と一言で言っても、実はこれといった定義はありません。「シンプルな結婚式」であれば、それは地味婚と言えるでしょう。

例えば、結婚式では当たり前というイメージの余興やスピーチ、サプライズといったさまざまな演出をあえてしないというのも、地味婚のひとつ。余興や演出の準備はとても大変なものです。新郎新婦はもちろんのこと、忙しいゲストにも負担をかけてしまいます。

しかし演出なしの食事会ならば、会話メインのアットホームな結婚式に！　新郎新婦との距離感が近い結婚式は、ゲストにとってもうれしいものです。思い出深いひとときとなるでしょう。

最近支持されている、親族やごく一部の友人だけを招く少人数の「家族婚」も、地味婚の代表的なスタイルのひとつ。ゲストを少人数に抑えれば、小さめの結婚式場で済みますし、振る舞うお料理や引き出物の数も少ないため、費用も大幅に節約できますよ。

少人数のため、和気あいあいとしたアットホームな結婚式になること間違いなしです。

「写真だけ残せたら充分」、そんなカップルには究極の地味婚である「フォトウェディング」がおすすめです。フォトウェディングとは式などを挙げずに、写真だけ残す結婚式のこと。お気に入りの衣装を着た撮影や、チャペルや神社、海をバックにしたロケーションフォトなど、思い思いの写真を残せるのが魅力です。

撮影中はゲストがいないため、リラックスした状態で臨める点もメリット。「人前は苦手」というシャイなカップルに喜ばれています。高いクオリティの写真を残せるフォトウェディングは、年々人気急上昇！　センスのいい結婚式の写真集は一生の思い出になるでしょう。

さまざまな地味婚のスタイルをご紹介しました。メリットが多いように思える地味婚ですが、もちろんデメリットもあります。それでは、メリット・デメリットを具体的に見ていきましょう。

コンパクトな結婚式である地味婚の最大のメリットは、何といっても費用を抑えられることです。新居の準備や新婚旅行など、新生活には何かとお金がかかるもの。「ここにはお金をかけたいけど、ここは節約したい」といったお金のかけ方にメリハリをつけたいカップルに、地味婚は支持されています。

「あまり結婚式を派手にしたくない」という再婚のカップルにも、地味婚はおすすめ。新婦が妊娠中の場合や、赤ちゃんが生まれたばかりなど、通常の結婚式では何かと負担がかかってしまうというケースにも地味婚は選ばれています。

また、余興やサプライズといった演出もおこなわないため、準備が最小限で済むのも地味婚のメリット。新郎新婦のどちらとも忙しい場合も、地味婚ならばスムーズです。

演出を凝らないシンプルな構成の地味婚は、ともすれば退屈な結婚式になりかねません。招待されたゲストにとって「つまらない結婚式だな」と思われてしまう可能性も。ゲストの不満がつのらないよう、なるべくゲストとコミュニケーションを取ることを心がけましょう。

また「何もなさすぎるのはさみしいかな？」と不安な場合は、ピアノや弦楽器の生演奏を取り入れてみるのもアイデアのひとつ。会話だけではなく生演奏の音楽を楽しめるので、ゲストの満足度もアップするでしょう。

結婚式のスタイルとして、すでに確立されている地味婚。その内容やメリット、デメリットについて解説しました。

シンプルな生き方を好む現代人にとって、結婚式のミニマムスタイルである地味婚は、演出次第でメリハリのある素敵な結婚式になります。「地味婚を挙げたい！」というカップルは、メリット・デメリットをしっかりと把握したうえで、自分たちらしい結婚式を作りあげてくださいね。