結婚前に把握を!パートナーの好きな「味噌」&味噌の種類


結婚したら、パートナーと毎日食卓を共にします。「結婚したいなら胃袋をつかめ」という言葉もあるほど、日々の食事の味付けは大切なもの。毎日いただく食事は、五つ星レストランで食べるような豪華なものではなく、ほっとするような家庭料理を食べたいですよね。

特に味噌汁は、子どもの頃から慣れ親しんだ味噌を使って作りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。味噌汁を毎日食べるという家庭も少なくなく、こだわりがある方も多いはず。味噌ほど、出身地や家庭によって味や風味が違う調味料はありません。

そこでこの記事では、食卓に欠かせない調味料である「味噌」に着目。その種類について、詳しくご紹介します。パートナーが好きな味噌を知って、毎日笑顔で食卓を囲みたいですね。

 

日本で食べられている味噌にはどんな種類がある?


一言で「味噌」といっても、その種類は原料によっておおまかに「米味噌」「豆味噌」「麦味噌」「調合味噌」の4つに分類されます。なかでも全国的に食べられているもっともポピュラーな味噌が米味噌です。味噌生産量の実に8割を米味噌が占めています。

また原材料だけではなく、甘口か辛口かといった味の種類や、赤系なのか白系なのかといった色の違いでも分類できます。生産する地方の風土によって、原料も味も色も異なる味噌。食文化の特徴を知ることができる味噌について、詳しくみていきましょう。

 

【味噌の種類1】原料の違い

まずはそれぞれの味噌を造るための、必要な原料の違いから見ていきましょう。

【米味噌】
米味噌は、米と大豆、塩、麹を原料にした味噌で、全国的にみてもっとも食べられています。日本で食べられている味噌の多くは米味噌です。一般的に白味噌と呼ばれるものも米味噌の種類に入ります。熟成期間が1ヶ月から1年と短く、クセがないので万人受けしやすく、どんな料理にも合わせやすいでしょう。

【豆味噌】
豆味噌は、大豆と塩、麹だけで作ったシンプルな味噌です。熟成期間は1~3年と他の味噌に比べて長く、甘みが少なく旨味の濃い味に仕上がります。豆味噌が出荷されているのは全体の5%程度で、そのほとんどが中部地方で生産されています。

【麦味噌】
大豆、麦、塩、麹で作った麦味噌は、九州地方全域や瀬戸内地方でよく食べられています。塩分が少なく麹が多いため、独特の甘みと香りが生まれる特徴的な味噌です。

【調合味噌】
調合味噌とは、米味噌、豆味噌、麦味噌を2種類以上ブレンドした味噌のことです。「合わせ味噌」という呼び方が一般的になじみ深いのではないでしょうか。味噌の配合や、どの種類の味噌を合わせるかによって味は大きく変わります。料理や自分好みに味噌をブレンドできる点がメリットです。

 

【味噌の種類2】味の違い

味噌の味は、麹の種類や量、塩の分量によって、大きく3種類(甘味噌・甘口味噌・辛口味噌)に分類されます。原料に対する麹の割合を「麹歩合」と言いますが、その割合が味を決めるポイントです。塩の量が一定の場合、麹歩合が高いと甘めの味噌になります。

【甘味噌】
甘味噌は、麹歩合が15~28、塩分が6%前後程度で作られます。塩分の割合が低く、麹歩合が高いのが特徴。代表的な甘味噌は、関西地方でよく食べられている白味噌です。この他、光沢のあるトロッとした独特の質感が特徴的な江戸甘味噌、九州地方でよく食べられている麦味噌などがあります。

【甘口味噌】
一般的に多く流通している味噌は甘口味噌です。「甘口」とありますが、味のバリエーションは豊富です。麹歩合が2~17、塩分は10%前後の割合。甘口味噌はどんな料理にも使いやすい万能タイプと言えるでしょう。代表的な甘口味噌は、富山の越中味噌や徳島の御膳味噌などです。成分的に甘口味噌に分類されるものでも、塩分が多く辛く感じるものも多くあります。

【辛口味噌】
麹歩合が10前後、塩は12%と、もっとも塩分が多いのが辛口味噌です。代表的なものに信州味噌があります。信州味噌は白味噌のように色が薄いので薄味のように見えますが、麹の割合が少ないため、辛口味噌に分類されます。この他、青森県で食べられている津軽味噌も有名です。

 

【味噌の種類3】色の違い

原料や味だけではなく、さまざまな色があるのが味噌の特徴。色の違いは、大きく赤系味噌、淡色系味噌、白系味噌に分けられます。これは、味噌の発酵、熟成期間に原料の大豆や豆などが糖と反応する、メイラード反応と呼ばれる化学反応が原因です。

大豆や豆を煮る、蒸すなど過熱方法もさまざま。そのひとつひとつの工程の違いによっても、味噌の色は変わってきます。

【赤系味噌】
もっとも色の濃い味噌です。熟成期間が長いため、旨味がしっかりあります。愛知の八丁味噌は赤系味噌の代表です。

【淡色系味噌】
赤系味噌よりは薄く、白味噌よりも濃いものが淡色系味噌です。一番よく食べられているタイプの味噌と言えるでしょう。

【白系味噌】
発酵・熟成期間が短いため、色の薄い味噌に仕上がります。塩分濃度が薄く、甘みがあるのが特徴です。京都の西京味噌は、白系味噌として全国に知られています。

 

奥が深い味噌の種類!パートナーの好みの味を知ろう


毎日食卓に並ぶ味噌には、さまざまな種類があります。1300年もの長い間、日本人に愛されてきた味噌は、食卓になくてはならないもの。味噌は、原料や発酵・熟成期間によって、味や風味が変わります。暮らした場所によっても味の好みも違うので、パートナーの出身地や味の好みを考慮して、味噌選びをしてくださいね。

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