日本は、そして外国は?世界の「結婚ができる年齢」を大調査!
女性の社会進出が進み、個人を尊重する時代になった今、結婚に対する考え方も多様化してきました。内閣府のホームページによると、日本人の初婚年齢は男性が31.1歳、女性は29.4歳だそうですが(2016年度)、これはあくまで平均値で、実際はキャリアを積んでから結婚するカップル、若くして学生結婚をするカップルなどさまざまです。
それでは、日本では何歳になったら結婚できるのでしょうか。また、外国では? この記事では、日本を含む世界の「結婚ができる年齢」をご紹介します。
目次
日本では何歳で結婚できる?法律で定められた年齢は?
2020年9月現在、日本で結婚ができる年齢は、男性18歳以上、女性16歳以上と法律で定められています。ただし未成年の場合は、父母の同意を得なければなりません。
しかし法律の改正により2022年4月から、成人する年齢が20歳から18歳に変更になります。それに伴い、男女ともに結婚できる年齢が18歳以上に決定しました。18歳以上は成人とみなされるようになるので、保護者の同意なく結婚できるようになるのも、大きな変更点です。
外国では何歳で結婚できる?世界の法律いろいろ
日本では、2022年4月から18歳以上ならば、親の許可がなくても結婚できることが分かりました。それでは、外国ではどうなのでしょうは? 世界の結婚ができる年齢を調べてみました。
男女ともに18歳以上で結婚できる国は?
結婚できる年齢は、男女ともに18歳以上が世界で一番メジャーです。なんとその割合は、世界の約55%! また18歳以上の結婚を認めている国は、成人年齢も同じ18歳であることが多いようです。
ちなみに18歳以上の結婚を認めている国は、アイスランドやオランダ、サウジアラビア、スウェーデン、スペイン、韓国、デンマーク、フランス、ベルギー、ポーランド、モンゴルなどです。比較的ヨーロッパの国が多い印象です。
ただし、18歳以上でも保護者の同意が必要な国もあります。また、例外的に18歳未満での結婚を認める場合もあるそうです。例えば、オランダでは婚姻年齢は18歳と定められていますが、16歳以上であり、かつ女性が妊娠していること、または過去に出産したことを証明する診断書を提出した場合は、結婚することができます。
またシンガポールでも同様に18歳以上ならば結婚できますが、原則21歳未満の場合、保護者や法廷代理人の同意が必要となります。成人の年齢を21歳としているので、18歳は未成年とみなされるからでしょう。
このように婚姻適齢が同じ18歳以上でも、国によって法律はまちまちです。
今の日本と同じ男性18歳以上女性16歳以上の結婚を認めている国は?
現在の日本と同じ、男性18歳以上、女性16歳以上が結婚できる年齢の国もあります。台湾やパラオ、アフガニスタン、ルクセンブルク、スーダン、セネガル、アルゼンチンなどがそうです。特に決まった地域というわけではなく、アジアやアフリカ、南米やヨーロッパなど各地に点在しています。世界のなかでも10数か国なので、比較的少数派と言えそうです。
日本にいると、男性18歳以上女性16歳以上の婚姻適齢が当たり前のように思えますが、世界標準で見るとマイノリティだったのですね。2022年の法律改正は、世界のスタンダードに合わせる形になるので、自然な流れと言えるでしょう。
結婚できる年齢が統一されていない国は?
なかには、同じ国内でも地域によって結婚できる年齢に違いがある国も存在します。州ごとにそれぞれ法律や憲法が存在するアメリカ合衆国では、婚姻年齢も州によって異なります。
なんと驚くべきことに、ニューヨーク州では2017年まで14歳の結婚が認められていました! 同じくバージニア州でも、保護者の同意があれば12歳、13歳で結婚できるという法律が2016年まで施行されていたというのですから驚きです。どちらの州も、児童虐待の観点から結婚できる年齢を18歳まで引き上げられました。現在、アメリカのほとんどの州では、婚姻適齢を18歳以上と定めているそうです。
アメリカと同じように連邦国家であるカナダも、州によって婚姻適齢に関する法律が違っています。例えば、ブリティッシュコロンビア州では16歳、17歳は保護者の同意があれば結婚することが可能です。また16歳未満であっても、裁判所の許可を得て、なおかつ保護者の同意があれば結婚を認められます。
またケベック州、オンタリオ州ともに婚姻適齢は16歳ですが、前者は18歳未満の場合、保護者の同意及び裁判所の許可が必要です。後者の場合、18歳未満は保護者の同意があれば結婚を認められます。
結婚できる年齢は同じでも、法律によって認められる場合が違うのですね。
世界のスタンダードは男女ともに18歳以上!
世界の「結婚ができる年齢」をご紹介しました。国によっては、16歳未満でも結婚できる場合もありますが、児童婚が社会問題になっている背景もあり、結婚できる年齢は「18歳以上」というのが世界基準になっています。
2022年4月からは、日本もグローバルスタンダードに合わせて、「結婚できる年齢は、男女ともに18歳以上」になることを覚えておきましょう。