婚姻届は知ってるけど……「婚姻届受理証明書」ってなに?


「婚姻届受理証明書」という証明書があることをご存じでしょうか。結婚は「婚姻届」を所在地などの役所に提出することで、公的に夫婦として認められます。通常は婚姻届にのみスポットが当たるため、婚姻届受理証明書はあまり知名度が高いとは言えません。

しかし婚姻届受理証明書は何かと使える場面も多く、知っておくことで役立つ可能性があります。この記事では、知っておきたい婚姻届受理証明書の基礎知識についてご紹介します。

 

「婚姻届受理証明書」について、詳しく知ろう


婚姻届受理証明書は、結婚の際に必ず必要になるものではないため、「知らない」という方も多いのではないでしょうか。婚姻届受理証明書とは、文字通り結婚が受理されたことを証明するためのもの。婚姻届受理証明書が必要な場合は、婚姻届が受理された役所に申請する必要があります。

婚姻届受理証明書には、おおむね下記のような内容が記載されています(自治体によって異なります)。

  • 夫と妻の氏名
  • 婚姻した年月日
  • 婚姻届を受理したことを記した文言
  • 婚姻届を受理した自治体名

婚姻届受理証明書を申請する場合は、本人確認のため、マイナンバーカードや運転免許証などの身分証明書を忘れないようにしてくださいね。

 

「婚姻届受理証明書」が必要になるのはどんなとき?


婚姻届を提出した役所で発行してもらえる婚姻届受理証明書。速やかに発行してもらえるので、さまざまな急ぎの手続きに便利です。

結婚後の手続きに必要なものと言えば「戸籍謄本」ですが、新しい戸籍の情報の制作や更新に時間を要するのがネック。自治体によっては、婚姻届を提出してから戸籍謄本が更新されるまでに、数週間ほどかかることもあります。

しかし婚姻届受理証明書ならば、婚姻届提出後にすぐ発行してもらえるため、夫婦である証明が必要な場合に役立ちます。どんな場合で婚姻届受理証明書を使えるのか、具体的にみていきましょう。

 

【婚姻届受理証明書が必要な場面1】住民票の変更

結婚と同時に新居に引っ越すという方は多いのではないでしょうか。引っ越し後は14日以内に住民票を新しい住所に変更する必要がありますが、住民票は戸籍謄本とリンクしているため、引っ越しのタイミングによっては旧姓のままになってしまうケースも。

そんなときに婚姻届受理証明書があれば、速やかに住民票の名義を新姓に変更できます。結婚後と同時に新居への引っ越しが控えている場合は、婚姻届受理証明書の発行をおすすめします。

 

【婚姻届受理証明書が必要な場面2】海外ウェディングを挙げるとき

海外では「ブレッシングウェディング」というキリスト教の教えに沿って、夫婦を祝福するセレモニーがあります。日本人のカップルにも人気のブレッシングウェディングですが、このスタイルは正式に夫婦であることが前提なので、婚姻届受理証明書が必要になります。

また条件がそろえば、パスポートの名義変更も婚姻届受理証明書で可能です。ただし海外ウェディングの場合は、航空券とパスポート名義が同じでなければならないため要注意。旧姓で航空券を発行した場合は、パスポートの名義変更をおこなわないようにしてください。

 

【婚姻届受理証明書が必要な場面3】職場に提出

結婚をしてパートナーが扶養家族になるという場合も、婚姻届受理証明書があれば手続きがスムーズです。婚姻届受理証明書は、戸籍謄本と違いタイムラグが発生しないため、すぐに手続きが必要なときにおすすめ。ただし、必ずしも婚姻届受理証明書ですべての手続きができるわけではないので、事前に会社に確認を取るようにしましょう。

 

婚姻届受理証明書ではできない手続き


婚姻届受理証明書は、戸籍謄本ができるまでのつなぎとしてなにかと役に立ちますが、戸籍謄本と同じ効力で手続き等ができるわけではありません。婚姻届受理証明書が使えない手続き等も多いので、あらかじめチェックしておきましょう。

 

【婚姻届受理証明書ではできない手続き1】銀行口座の名義変更

結婚してパートナーの苗字に変わったら、銀行口座の名義変更をする必要があります。しかし婚姻届受理証明書では、銀行口座の名義変更はできないため注意しましょう。すでに名義変更がおこなわれている運転免許証か戸籍謄本を提出してください。

 

【婚姻届受理証明書ではできない手続き2】運転免許証の名義変更

運転免許証の名義変更も婚姻届受理証明書ではできません。必ず本籍が記載されている住民票を用意してください。婚姻届受理証明書に本籍地が記載されていることも多いですが、運転免許証の名義変更では使用できませんので、覚えておくようにしましょう。

 

結婚の記念にも!婚姻届受理証明書を


婚姻届後に発行できる婚姻届受理証明書について、詳しくご紹介いたしました。婚姻届受理証明書は、文字のみが記載されたA4サイズのものもあれば、賞状タイプのものを扱っている自治体もあります。

その他、趣向を凝らしたオリジナルの婚姻届受理証明書を発行している自治体も。婚姻届受理証明書を、結婚した記念品にしても素敵ですね。

婚姻届受理証明書がいつまでもらえるかは、自治体によって異なりますが、結婚してから1ヶ月以内であればスムーズに発行できます。さまざまな手続きにも使え、記念品にもなる婚姻届受理証明書。結婚を控えている方は、ぜひ覚えておいてくださいね。

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