洗濯表示の「これだけは知っておきたい」をチェック!


結婚してふたりで暮らすようになると、ひとり暮らしのときに比べて洗濯物の量も2倍に増えます。また実家暮らしだった場合は家族が洗濯をしてくれていて、自分ではしたことがないという方もいるのではないでしょうか。

基本的に洗濯機のスタートボタンを押せば洗濯できますが、素材によっては洗濯方法が変わってきます。洗濯表示をチェックせずに洗濯して、お気に入りの服が縮んだり痛んだりしてしまったという事態は避けたいですよね。洗濯表示をきちんとチェックして、お気に入りのお洋服を長持ちさせましょう。

この記事では、これだけは知っておきたい洗濯表示の基礎知識をご紹介します。「洗濯表示をチェックする習慣がなかった」という方も、これからはぜひ確認してから洗濯するようにしてくださいね。

 

洗濯表示の基礎知識!最新版をチェック


衣類やタオル、シーツなど大半の布製品には、適した洗濯方法を記した洗濯表示のタグが縫い付けられています。縫い付けられていない布製品は、購入時のパッケージに記載されているケースも。

この洗濯表示が、2016年11月に大幅に改訂されたのをご存知でしょうか。約50年ぶりの改訂で、海外で使用されている洗濯表示と同じマークに統一されました。また種類も22種類から41種類へと大幅に増え、細かく表示されるように。日本で販売されている衣類の多くが海外で製造されているため、グローバルスタンダードに合わせた形になったのです。

慣れ親しんだ以前の洗濯表示に比べると、少し分かりにくく感じるかもしれませんが、余分なものをそぎ落としたミニマムなデザインなので、一度覚えてしまえば簡単です。洗濯表示が頭に入っていれば、海外で服を購入するときにも役立ちますよ。

41種類ある洗濯表示ですが、基本的なマークは5つに絞られます。具体的にみていきましょう。

 

【覚えておきたい洗濯表示1】家庭洗濯


家庭洗濯の表示は、上画像のバケツのような形のマークが基本的なデザイン。数字は、温度を表しています。例えば40と表示されているものは、40度まではOK、それ以上の温度では洗ってはいけないという意味です。

またマークの下に1本もしくは2本、3本と線が引いてある場合があります。これは、線が多ければ多いほど、弱いという意味です。線が多いものはデリケートな素材のため、いわゆる「おしゃれ着洗い(洗濯機によって名称は異なります)」のコースを選ぶと間違いありません。

画像右上の「×」印は、家庭では洗えないという意味ですので、クリーニング店に依頼するようにしましょう。中央の段の一番右は、手洗い推奨を意味します。手洗いもしくは、洗濯機の手洗いコースを選んでください。

 

【覚えておきたい洗濯表示2】タンブル乾燥


上画像は「タンブル乾燥」を表します。タンブル乾燥は、2016年の改定後、初めて導入された洗濯表示です。タンブル乾燥とは、ドラムのなかで衣類を回転させながら乾燥させる方法のこと。ドラム式洗濯機でおこなう乾燥がこれにあたります。

画像左の、点がひとつある洗濯表示は、排気温度上限60℃でタンブル乾燥ができるという意味で、中央の点がふたつあるものは80℃が上限です。いっぽう、右の「×」がついた洗濯表示は、タンブル乾燥ができないことを表します。

 

【覚えておきたい洗濯表示3】漂白


上画像は、漂白に関する洗濯表示です。適した漂白剤を使用しないと、衣類や布製品がダメになってしまうケースも。さまざまなメーカーから漂白剤が出ていますが、生地によっては使えないものもあるため、必ず洗濯表示をチェックしましょう。

左の三角マークは、「塩素系」「酸素系」の漂白剤すべて使えるものについている洗濯表示です。また中央のものは、「酸素系」の漂白剤のみ使用できるという意味です。右の洗濯表示が記載されているものは、漂白剤は使えないため注意しましょう。

漂白剤をひとつだけ用意する場合は、酸素系漂白剤を選べば、比較的どんな衣類にも使えるためおすすめです。

 

【覚えておきたい洗濯表示4】アイロン


洗濯の仕上げとして、アイロンを使う機会は多いのではないでしょうか。アイロンにも洗濯表示があります。上画像はアイロンの洗濯表示ですが、アイロンのシルエットに、点が1~3つ記載されています。見た目はもちろん、旧マークと比べても大きな違いはなく、も分かりやすいのではないでしょうか。

画像左の点がひとつのものは、低温(80~120℃)でのアイロンが可能なもの。具体的には、シルクやナイロン、アクリルなどです。点がふたつあるものは、中温(140~160℃)でアイロンが可能です。ウールやポリエステルは中温でアイロンをかけるようにしましょう。

点が3つあるものは、高温(180~210℃)でアイロンをかけられます。綿や麻といった日常使いの素材は高温でOKです。また、これまでの洗濯表示からもわかるように、画像右の「×」が記載されているものは、アイロンができない素材です。

低温から中温でのアイロンが推奨の素材や、テカリを抑えたい場合は、当て布をするとより安心です。綿素材のハンカチで代用しても問題ありませんが、アイロンに装着できる専用の当て布を使用するのがおすすめです。100円ショップなどで販売されているので、よりきれいにアイロンをかけたい方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

【覚えておきたい洗濯表示5】クリーニング


上画像はクリーニングの洗濯表示です。これらの洗濯表示は、基本的にクリーニング店が確認するものなので、一般家庭ではあまり意識する必要はありません。P、F、Wといったアルファベットは、クリーニングする際に使用する溶剤の頭文字を示しています。

  • P……パークロロエチレン、または石油系溶剤の使用可能
  • F……石油系溶剤使用可能
  • W……ウェットクリーニング可能。業者がおこなう特殊な洗濯方法

アルファベットのないマークに「×」がついているものは、クリーニングができないという表示です。またWに「×」は、ウェットクリーニング不可を意味します。表示下の線は、家庭洗濯の表示と同様に洗濯時の弱さを表しています。

 

洗濯表示を覚えて、洗濯マスターに!


洗濯表示について詳しくご紹介しました。改定前の洗濯表示に比べて、かなりシンプルなデザインですが、点が多いものは温度が高くなり、線が多いものは弱くなるといった決まりがあるので覚えておくと便利です。

おしゃれ着や特別な素材のものを洗濯するときは、洗濯表示を必ずチェックしてくださいね。洗濯表示をしっかり覚えて、失敗知らずの洗濯マスターになりましょう!

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