祖父母の方にも喜んでいただきたい!結婚式でおすすめの演出&配慮すべきこと
近年、結婚式や披露宴は新郎新婦の結婚を報告するだけの場ではなくなってきています。
かつてはお見合い結婚なども多く、結婚は当人だけのものではなく両家に関わるものでした。そのため両家が主体となって式を取りまとめ、披露宴はその名の通り新郎新婦を「披露」する場でした。
ところが最近では、結婚は新郎新婦の二人が主体となっていることが多くなってきています。そのため、新郎新婦が自分たちで式を創り上げる形が主流となっているのです。
式を創り上げる際には、ほとんどの新郎新婦が自分たちのためではなく、来てくださったゲストの方々に感謝の気持ちを述べることができて、ゲストたちに快適な時間を過ごしてもらえるということに重点を置いています。
お招きしたゲストにとっても楽しい時間になるように演出に工夫を凝らし、会場が一体になるような披露宴を目指す方が多いですが、両親はともかくおじいさまやおばあさまにはいったい何をしたら喜んでくださるかわからない…という場合も少なくありません。
そこで今回は、新郎新婦の成長を見守ってくれた祖父母の方にも喜んでいただけるような披露宴を目指して、おすすめの演出や配慮すべきことについて述べていきたいと思います。
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目次
まずは好みを把握して
結婚式は若いゲストでさえ多かれ少なかれ疲れてしまうものです。演出も多く長丁場になるので、特にご年配の方にはどうしても負担がかかってしまいます。
また、遠方に住んでいらっしゃる祖父母の方に都会まで出てきてもらう場合は、往復の交通や土地勘のない都会を動き回る点で更に負担がかかります。
そんな中でも、愛する孫のために出席してくれる祖父母の方に何か特別なお礼がしたいと思うのは当然ですよね。
そこで、まずはおじいさまやおばあさまの好みをリサーチしておき、お二人が座られるテーブルやその付近に、好みに合わせたデコレーションなどを施すと喜ばれるでしょう。
偏りすぎないことが大事
祖父母の方を喜ばせたいという気持ちはとても大切なものですし、ぜひそれを形にしてほしいと思いますが、あまりにその事に固執しすぎると、他のゲストがないがしろにされたと感じても不思議ではありません。
演出を祖父母の方に対してのみ行いすぎると、ご友人や上司の方には「親族のみのパーティーに間違って入り込んでしまった」ような疎外感を覚えてしまいます。
それだけでなく、ご両親ですら「自分たちを差し置いて祖父母にだけ感謝しているのか」と思われてしまう可能性も出てくるのです。
披露宴はあくまでもゲストの皆様に喜んでもらう事が第一です。
特定のゲストだけに気持ちを入れすぎて、せっかくいらしてくださった他のゲストやご両親が嫌な思いをしてしまっては本末転倒です。大まかな演出は全てのゲストが楽しめるものとし、いくつかの演出で祖父母、両親、他のゲストそれぞれに特化した内容を散りばめると良いでしょう。決して特定のゲストに偏った演出内容ばかりにしないようにしましょう。
主役は新郎新婦という事も忘れずに
特に、周りの方に配慮のできる新郎新婦はその気持ちが大きくなりすぎて、自分たちを脇役にしてしまいがちです。
絶対に忘れてはいけないことは、あなたたちがゲストの方々のことを思っているのと同じぐらい、列席してくださるご友人や会社の上司の方もあなたたちのことを思って来てくれているという事です。
新郎新婦の晴れ姿を見るために足を運んでくださったという点を心に留めておき、新郎新婦が主役になる演出を避けるなんてことはやめてくださいね。
おすすめの演出プランは
おじいさまやおばあさまに向けてのおすすめの演出プランはどんなものでしょうか。他の方に対する演出もありますので、全ての演出がおじいさまやおばあさまにぴったりとは言えません。
そこでここでは、祖父母の方におすすめの演出プランをご紹介します。
お色直しの中座に付き添ってもらう
式の中盤でお色直しの中座に行く場合は、誰かに付き添い役を頼みます。そこで、おじいさまやおばあさまがお元気で、動き回るのに抵抗がない場合はこの役をお願いしてみてはいかがでしょうか。
この役は新郎新婦のお母さまが担当することも多いので、もしおじいさまやおばあさまにお願いする場合は、他にお母さまにお願いする演出を用意しておきましょう。
ご両親には、新婦からの手紙や花束贈呈などのシーンで主役となってもらえますので、中座の付き添い役を違う方におねがいしてもあまり違和感は覚えませんが、必ず事前にご両親と相談してから決めるようにしましょう。
ビデオレターにさりげなく写真やエピソードを織り込む
新郎新婦の赤ちゃんの頃からの写真が織り込まれたビデオレターは、それを楽しみに来るゲストも多い人気の演出のうちの一つです。
ここでは、特に新郎新婦の幼いころとおじいさまやおばあさまの写真があれば入れておき、「おじいちゃん・おばあちゃんと孫」エピソードを盛り込みましょう。
例えば、「おじいちゃんやおばあちゃんの家にはお小遣い目当てでよく通っていました」とか「おばあちゃんの作るご飯が大好きでした」などといった、誰もが共感できそうなエピソードを入れると喜ばれます。
手紙でも少し触れておく
演出のクライマックスである新婦から両親への手紙ですが、ここでおじいさまやおばあさまに向けても少し触れておくと喜ばれるものです。
流行の和の演出を、おじいさまやおばあさまの故郷のものに
もしも祖父母の方が同郷の方同士であれば、その地方のお祭りの演出を余興として行うのも良いでしょう。
新郎側と新婦側で地域が異なる場合には、それぞれの地方に伝わる民謡や、お祝い事で唄う歌をご親族で唄うのも良いかもしれません。
こうした演出を取り入れると「身内だけで楽しんでいるのでは?」と不安になるかもしれませんが、一曲だけで切り上げる、ゲストにお渡しするプログラムに歌詞を載せるなど、余興としてきちんと区切れば大丈夫です。
ゲストの方々もオリジナリティのある演出に喜ばれるでしょうし、故郷の習俗を取り入れた演出は特に年配の方に喜ばれるのでおすすめです。
こうした演出を行う場合には、ご友人にも余興をお願いするとバランスが取れて良いでしょう。
余裕があればビジュアル的に楽しめる演出を
あまり民謡などに馴染みのない若い世代でも、お祭りの空気を好む人は多いものです。誰が見ても楽しい演出を取り入れれば、祖父母の方だけでなく会場が一体となって楽しめるのでおすすめです。
例えば、披露宴で行われることが多い演出としては「木遣り唄」があります。木遣り唄は、重い木材や岩などを大勢で運ぶ際に、みんなで息をあわせるために唄ったものです。これが時代を経て発展し、現在ではお祝い事やお祭り時に唄われています。初めて見る方はその男らしい独特のパフォーマンスに驚かれるに違いありません。
また、他にも例えばおじいさまが戦国武将にご興味がおありの場合にはご本人に甲冑をつけていただき、新郎もそれにあわせて甲冑を身に着けるというのも面白いですね。
一番配慮したいことは、疎外感を感じさせないこと
結婚披露宴などで規模が大きくなればなるほど、身内の方は隅に追いやられ新郎新婦はゲストに気を遣わなければならなくなります。
祖父母の方にとっては可愛い孫の晴れの舞台。一緒にお祝いしたいのに、当日ひと言も口をきく暇もなかった、という場合も珍しくはありません。
おじいさまやおばあさまが本当に嬉しいのは、新郎新婦がご自分を気にかけ、嬉しい気持ちをともに分かち合えること。どんなに慌ただしくても、祖父母の方の席に赴き、これまでの感謝の気持ちを言葉で伝えるようにしましょう。
祖父母の方は、小さかった孫が立派な姿を見せてくれることを喜ばれるはずです。
まとめ
特定の方に喜んでいただこうとすると、周りをおろそかにしてしまう恐れがあります。どなたかに配慮する際は、他の方にも失礼がないように気を遣う必要があります。
大勢の方をお招きする披露宴では、できるだけみんなで楽しめるように工夫をしましょう。
その上で、贈り物をする時間を設けるなど、祖父母の方と一緒に過ごす時間を挟むようにするのがコツです。特別大がかりなことをしなくても、ひと言気持ちをお伝えするだけで祖父母の方は喜んでくださるに違いありません。
あなたの真心がおじいさまやおばあさまに届くようお祈りしています。