親からのプレッシャーが辛い…「子供はまだ?」を受け流す方法
あなたは自分の親や、結婚相手の両親から「子どもはまだなの?」「子作りはしているの?」「早く孫の顔が見たいわ」「私があなたの歳ぐらいの時にはもうねぇ……」などの心ないフレーズ攻撃を受けたことはありますか?
実は、「親から容赦ないプレッシャーが浴びせられて、辛い」と感じている人は意外と多いものです。言っている本人たちに悪気がないとわかっていても、真剣に子どもを望んでいる夫婦にしてみれば、言われる度に傷ついてしまいますよね。
そこで今回は、親からの「子どもはまだ?」というプレッシャー攻撃を、受け流す方法をご紹介していきます。
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目次
今の時代、結婚したら子どもを授かるという考えは古い!?
「結婚すると数年後には子どもが生まれる」これをごく当たり前の流れと捉えるか、そうではないと捉えるかでいろいろと変わってきます。もし当たり前の流れだと捉える人からしてみると、結婚しても子どもができないと疑問を感じるでしょう。
けれど、そういう夫婦が割合としては多いだけで、結婚したからと言って数年以内に子どもを授かって家族を作っていくべきだなどという決まりはどこにもありません。現に、結婚しても子どもを作るという選択肢を選ばないカップルも今の時代は大勢います。
最近では、さまざまな結婚や人生のスタイルが確立されているので、結婚してもふたりで仲良く暮らしていれば何の問題もないですし、むしろ結婚せずに子どもを授かることも1つの生き方だと捉えられています。
しかし、誰もが時代の変化や流れに柔軟に対応できるとは限りません。世の中には、結婚して子どもを授かるのが当たり前だと思っている人たちがたくさんいるのです。
とくにそのような昔からの考えが定着しているのは、親世代の人たちです。当時は結婚年齢も若く不妊の方も少なかったと言われています。実際に自分たちも子どもを授かれたわけですから、自分の子どもが結婚するとつい「子どもはまだ?」と、問いかけてしまうのです。
子どもに関するデリケートな質問を簡単に投げかけるなんて本当にデリカシーがないなと感じますし、それがプレッシャーにもなっているのですが、親世代にとってみればそんなつもりもなく純粋に疑問に思うことなのでしょう。
実録!私は、親からこんなプレッシャーをかけられた
子どもが欲しいと思っているカップルにとっては、何気ない一言であってもプレッシャーに感じてしまうものです。実際子どもに関して親からプレッシャーをかけられたという人に、どのような言葉を投げかけられたのか聞いてみました。
- 同窓会で集まると、みんな孫の自慢話ばかりなの。あれ?うちはまだなの?
- 子どもはまだ?作っているのかしら?頑張りが足りないんじゃないの?
- 女の幸せは子どもを産むことです!子どもはまだ?
- 跡継ぎ産んでもらわないと、困っちゃうわ。
- 子どもはまだ?嫁の務めを果たしなさいね!
このようなデリカシーのない冷たい言葉を、容赦なく浴びてきたという人もいます。言われて傷つくのは、男性よりも圧倒的に女性の方が多いですよね。
孫が見たい!という気持ちはもちろんわからなくもないのですが、まるで「子どもを産まないと女ではない」とでも言いたいかのような言葉はショックを受けるどころか、自分の親や夫の親がそういう思考をしてしまう人たちだという事実に悲しくなってしまいます。
親からの、このような直接的なプレッシャーをどのようにして跳ね返せば良いのでしょうか?
どんな理由で「子どもはまだ?」と聞いてくるの?
「子どもはまだ?」「早く孫の顔が見たい」と言われる方にしてみれば、何気ない一言でも辛く感じてしまうものですが、聞いている方はどのような心境からこのような言葉を言ってしまうのでしょうか?考えられるケースをいくつかご紹介していきます。
孫の顔が見られるかもしれない、という期待感から
両親・義両親が「子どもはまだ?」と聞いてくる場合でありがちなのが、孫の顔が見たいと思う気持ちから聞いてくるケース。ふたりはもちろんですが、自分たちの両親にとっても孫の存在は特別なものです。
「孫の顔が見られるかもしれない」という期待感から聞いてしまっているのでしょう。この場合、良かれと思って聞いていることも少なくなく、本人たちにとってはそれがデリカシーの無い言葉、相手を傷つけているという認識はないかもしれません。
子どもを産むのが当たり前だと思っている
今でこそさまざまな結婚の形がありますが、前述したように世の中には「結婚=子どもをつくるものだ」と思っている人もいます。
不妊治療をした経験がない人や子どもを産むのが当たり前だと思っている人にとっては、「子どもを持たない選択をしているかもしれない」「不妊治療で苦労しているかもしれない」という考えに至らず、プレッシャーがかかるような言葉をかけてしまっているのかもしれません。
あいさつ代わりに聞いている
結婚する前にあいさつ代わりのように「まだ結婚していないの?」と言ってくる人がいますが、「子どもはまだ?」という言葉をあいさつ代わりに使う人もいます。その人にとっては、とりとめのない会話の一部ではありますが、言われた方からしてみれば辛いですよね。この場合、あまり深く考えずに受け流すのが良いかもしれません。
では、こういった心境から発せられる「子どもはまだ?」という言葉をどのように受け流せばいいのでしょうか?
親からの「子どもはまだ?」というプレッシャーを受け流す方法
結婚相手の親だけでなく、自分の親からも「子どもはまだ?」と言われると、どうしても気分が悪くなってしまいます。プレッシャーをかけられるとストレスが溜まって、そのせいでさらに子どもができなくなってしまいそうな感覚すら覚えるでしょう。
そのような場合は、これからご紹介する「親からのプレッシャーを受け流す方法」を参考にしてくださいね。
方法1.「子どもがいつできるのか分かったら、苦労はしません」と言って受け流す
親からの「子どもはまだ?」という質問に対して、真面目に答える必要は全くありません。なぜなら赤ちゃんを、○月○日○時○分に授かるとわかる人は誰もいないからです。
赤ちゃんは天からの授かりものという言葉があるように、子どもがいつできるのか分かったら、先の見えない不妊治療で悩む人はいないからです。ですから、親がプレッシャーをかけてきたときのテンションよりも、もっと軽いテンションで受け流すことをおすすめします。
「いつでしょうね。こちらが教えてほしいぐらいです」「子どもがいつできるのか分かったら、苦労はしないんですけどね」など、冗談半分にサラリと受け流すようにしましょう。
少し皮肉めいた感じに聞こえるかもしれませんが、デリカシーのないことを聞かれたのですから、自分を大目に見てあげましょう。
ここで注意しておいていただきたいのは、たとえ夫婦ともに今は子どもが要らない、まだ先で良い、と考えているのにしつこく聞かれる場合です。
そのときに正直に「今はまだ子どもを考えていません」と答えてしまうと、「そんなこと言ってもね、あなたもすぐに年老いてしまうし……」などと余計に攻撃されることになるので、「いつでしょうね」と少しとぼける感じで答えておき、それ以上つっこめなくさせましょう。
方法2.「はい」とだけ言えばいい
親から「子どもはまだ?」と聞かれたら、「はい」とだけ答えればいいのです。きちんと質問には答えていますし、授かっていないという事実を述べたまでです。
「仕事が忙しくて、生理が不順で……」など細かな理由を述べても、これまた相手を刺激してしまい、「そうはいっても時間は待ってくれないのよ」「仕事と家族とどちらが大切なの」などと言った反論をされるだけなので、余計なことは言わないようにするのが1番効果的です。
つまり「触らぬ神に祟りなし」というわけですね。
方法3.夫婦にとって何が一番良いのか話し合おう
世の中には子どもを作らず、お互いにバリバリと働きながら、自分たちの時間やお金を自分たちの趣味などのために費やしているカップルも大勢います。
そして、そういった夫婦は大体結婚後何年たっても夫婦仲良く過ごしているものです。そのような夫婦のスタイルも素敵ですよね。
仕事を中心にした充実した生活スタイルを持っていて、お互いがその生活に満足して納得している場合は、親からのプレッシャーに負けて無理に子どもを作ったとしてもうまくいかなくなることが多いでしょう。
もしも親から「子どもはまだ?」とプレッシャーをかけられたとしても、「うちは、子どもがいないほうが夫婦円満になるはず」「産後クライシスで離婚するよりマシよ!」と割り切りましょう。
周りに何を言われようとも、夫婦の間で何が一番良い生活スタイルなのか、子どもが授かることが優先すべきことなのかをハッキリさせておくことが大切です。
親たちに向けても、自分たちの考えが固まっている場合ははっきり告げても良いでしょう。ただし、昔ながらの固定観念に囚われて、多様な考え方ができないタイプの親であった場合は、前述のように無難に「いつかは……」と言っておくのも賢明な手段かもしれません。
方法4.「子どもはまだ?」と聞く親も、「お孫さんはいるの?」と聞かれていることをわかってあげる
親に「子どもはまだ?」とプレッシャーをかけられたときには、きっと親も自分の知らないところで聞かれたくないことを言われているのだと考えましょう。
さすがに、こんなデリケートな話題をそう頻繁に好んで出してくる方は少ないと思いますが、それがあるとすれば、親たちもまた、自分の周りの人たちから「孫はまだ?」という質問攻めにあっているのかもしれません。
同窓会であった友人や近所のおばさんたちなどから「お宅の娘さん、子どもできた?」「お孫さんの顔早く見たいわよね」と言われているのかもしれませんね。
そのようなシーンを思い浮かべると、親だって「そんなの私が一番知りたいことよ!」と思い、ついついあなたたちに聞いてしまい、結果的に強いプレッシャーをかけてくる、ということになっているのも理解ができますね。
そう理解してみると怒る気持ちも傷つく気持ちも少し和らぎますが、そうはいっても傷つくことには変わりありません。やはり切り返しとしては、それ以上の突っ込みをさせないような「自分たちもわからない、早く来るといいですね」と言った雰囲気で返しておくのが無難です。
方法5.そろそろ子どもが欲しいと話す
曖昧な受け答えをしていると根ほり葉ほり聞いてこようとする場合もあるので、素直に「子どもが欲しいと思っている」と伝えてみましょう。直接的ではないにしても「ふたりとも妊活に取り組んでいる」という雰囲気が伝わります。
親もどういう状況なのか知りたいので、頑張っているのだな、ということがわかればそれ以上は突っ込んでくることもないでしょう。
【番外編】現状を両親に伝える
親からしつこく子どもについて聞かれるようであれば、自分たちの現状や思っていることを伝えるのも一つの手です。親の正確にもよりますが、受け流すだけだと会うたびに子どものことについて聞かれ、そのたびにプレッシャーに感じてしまいます。
自分の子どもから「子どもは私たちも欲しいと思っている。ただ、何度も聞かれるとプレッシャーに感じるから辞めてほしい。」など、はっきり告げられれば親からの対応も変わってくるでしょう。
自分の両親から言われている場合は自分から話せばいいですが、義両親については下手に関係をこじらせないためにもパートナーからはっきりと伝えてもらうのが良いですね。子どもの気持ちをわかってくれる親であれば、自分たちの思いを伝えることで、それ以上子どもの話題に触れることは少なくなるでしょう。
また、現在不妊治療をしているカップルであれば、「実は不妊治療をしているんだ……」と打ち明けてみるのも良いかもしれません。
不妊治療は非常にデリケートな問題ですから、親とはいえ話しづらいというカップルもいるでしょう。もちろん話したくないのであれば、無理に打ち明ける必要はありませんが、正直に現状を話すことで親も安心してくれます。
最近では、芸能人が不妊治療をしていたと公表するケースも多く、珍しいことではなくなってきているので、すんなりと受け入れてもらえるでしょう。
一人で抱え込み過ぎないように!
親以外も友人や同僚などからも言われる子どもについて話題。深く考えないようにと思っていても、大きなプレッシャーになってしまうものです。
そんなときは、思い切ってパートナーに相談をしてみましょう。とくに妊活中は、心ない周囲の言葉にストレスを感じやすい時期。「妊活うつ」という言葉もあるので、あまり一人でストレスを溜めこみすぎないようにしたいですね。
パートナーが良き理解者となってくれれば、グチを聞いてもらったり、ストレス発散に付き合ってもらうこともできます。場合によっては、辛い言葉を言われたときに上手く受け流してくれるかもしれません。ふたりでプレッシャーを乗り越えていきましょう。
また、両親とはいえあまりにも心ない言葉を言われるのであれば、少し距離を置いてみることも検討してみる価値はあります。ふたりにとってより良い方法を模索していってくださいね。
上手に親からのプレッシャーを受け流そう!
親からの「子どもはまだ?」というデリカシーのない質問をサラリと受け流す方法をご紹介しました。もし不妊治療中にこのようなフレーズを言われたのであれば、心が傷ついてしまう人もいるかもしれません。
また、子どもを作らないと決めている夫婦にとっては、余計なお世話かもしれません。どちらにしても、とにかく気にしないのが、1番です。
親からのプレッシャーをダイレクトに受け取ってしまうと、精神的なダメージも大きくなってしまうので、気にせずやんわりと相手の攻撃をかわすような受け答えをぜひ習得してくださいね。