里親の考え方、アメリカと日本の違い | 家族挙式のウエディング知恵袋

里親の考え方、アメリカと日本の違い


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里親と聞いて、身近に感じますか?

ドラマや映画では観るものの自分の周りではなかなか聞かないという人も多いのではないでしょうか。一方、海外に目を向けていると特にアメリカなどでは、一般的なものとなっているようです。

何が、この意識の差を作っているのでしょうか。アメリカのほうが人間的にオープンで、日本人はオープンじゃないからと思っている人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。それよりも子供に対する意識の違いが大きく影響しています。

今回は、そんな日本とアメリカでの里親についての考え方をみていきましょう。

 
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里親とは

日本には、里親制度があり、何らかの事情により、家族と一緒に生活していくことができなくなった子供達と、子育てに熱意を持ちながら、子供と一緒に暮らしていきたいと願っている人をつなげています。そして、その子供達を受け入れる人たちのことを里親と呼んでいます。この里親制度は、血縁関係が無いものの、児童を一般的な家庭環境で本物の家族として育てていくことを目的としたシステムです。

親がいない子供達のほとんどは、乳児院や児童擁護施設で生活をしています。そこには、大勢の子供達と大人達が共同で生活をしています。子供によってはこのような施設で暮らしていくことを必要とする子もいますが、家族として暮らしていくことを希望する子達もたくさんいます。

 

アメリカでの里親

里親という言葉を聞いてすぐに思い浮かべるのはアメリカのハリウッドスター、元夫婦のアンジェリーナ・ジョリーとブラット・ピットではないでしょうか。彼らは、実子3人に加え養子をカンボジア・エチオピア・ベトナムからそれぞれ迎え入れています。人種も出身国も違った子どもたちと家族として過ごす彼らの姿勢は、里親と言うスタイルを世の中の人に広め、人種の垣根を取り払うことにもつながっています。

実際に、アメリカでは年間12万組もの養子縁組が行われています。これは親の虐待やネグレクト、死別や金銭問題など何らかの事情で児童施設に来た子供たちのうちの8割弱にも及びます。

アメリカでは里親や養子縁組が一般的になっていることが窺えます。

アメリカの里親制度が目指す場所

アメリカの里親制度が目指すものは、子供達の安全、ウェルビーイング、パーマネンシーの3つです。子供達が安心して生活し、そして成長していくためには子供達の安全が何よりも大切です。

二つ目が、日本語で幸せ、健やかな成長などを意味するウェルビーイング。これは、心と体の健康、自立するための教育と能力に分けられます。小さな子供達は大人が思っているよりも、何に対しても敏感です。心と体を安定的に保つためにも、施設にいるよりも家族でいる環境が大切だと考えています。学校に行けているか、セラピーが必要ではないかなど、子供が健康的に居られるようにバックアップ体制をしっかりと構築しています。

そして、自立という言葉がキーワードになります。どの子も将来的には自立し、自分でご飯を食べていかなければいけません。そのためには、教育を受け能力を身につける必要があります。一人一人の子供達が教育を受けられる環境を整え、子供達が自立できるようなサポートの重要性が理解されています。

最後に、パーネンシーの考え方があります。これは、日本語でいう永久性という意味です。子供達が、一つの里親のもとで生活できるようにする、もしくは知人などできるだけ近い人たちのもとで生活できるようにするという考え方です。2000年よりも前のアメリカでは、里親がコロコロと代わり、子供達が一箇所に定住できないという問題を抱えていました。この状況は、子供達にとっては大変ストレスであり、里親を見つける際にもできるだけ関係の近い人たちからあたるようにしています。

このようにアメリカでは、子供の負担をできるだけ減らし、将来自立できるようにする考え方のもと、里親制度が行われています。その中でも、一番のポイントは子供達の権利を尊重しているところにあります。その権利を尊重するためにも、里親探しに真剣に向き合い、お金をかけて広告を出し積極的に活動をしています。アメリカもまだまだ里親について、問題点を抱えて居ますが、積極的な活動が徐々に身を結んできています。

 

日本での里親

一方、日本ではどうでしょうか?

以前放送された児童施設に関するドラマ「明日、ママがいない」ではスポンサーが降りたり苦情が殺到したりと社会問題にもつながりました。

日本では児童施設に暮らす約3万3千人の子どものうち、里親に委託されて養育されている子どもは5000人弱に過ぎないと言うデータがでています。これは児童施設・乳児院に住む子どものうちの約15%と、アメリカと比べるとかなりの差があります。児童施設に送られる子どもの数は圧倒的にアメリカの方が多いにもかかわらず、日本では里親や養子縁組への委託がとても少ないことがわかります。これは里親や養子縁組の制度が浸透しづらい日本の慣習や、人々への認識が行き渡っていないことなどが原因とされています。

そもそも児童施設にいる子どもたちがどのような子なのか、どんな生活をしていた・しているのか、その後成長してどうなっていくのかといった、子どもに関することや子どもを取り巻く法律、そしてそこで働く職員たちの実態が明るみになっておらず、問題を皆で共有できていないために、今も暖かい家庭環境が得られていない子供たちが多く存在しているのです。

 

日本で里親が少ない理由

日本はアメリカに比べて、里親が少ないとお伝えさせていただきました。ここでは、日本が抱える里親制度の問題点をご紹介します。

里親制度の認知度が低い

日本が抱える課題の一つとして、制度の認知度が低いということがあげられます。里親という言葉を、普段の生活の中で聞いたことがないのではないでしょうか。

日本の抱える問題はここにあります。制度の認知度が低く、新規で里親になりたい人が増えてこないのです。海外では、子供の権利を守るということで広告を出して、社会認知度を高める活動をしている団体もあります。しかし、日本では政府や民間業とのタイトアップがおこなわれておらず、積極的な広告が打てていません。これは、制度的な問題であるため、早急に対応することが求められています。

また、受け入れる側にとっても要望や不安はあります。里親になるにしても、子供達に対する要求(年齢、性別)が高くうまくマッチングなされないというケースもあります。

受け入れるにしても、初めて里親になる人たちにとってはどのように接していけばいいのか、トラブルや事故があった時にはどう対処したらいいのか、どこまで責任を持てばいいのかなど、不安はつきません。日本人は責任感が強い一面があるため、小さなところまで気にしてしまいます。このような里親希望の人たちをしっかりとサポートする体制もないため、担当職員の配置などを通して不安を取り除く活動を進めていかなければいけません。

今後の日本にとって重要な課題

現在の日本は少子化問題が深刻化しています。女性のキャリア進出と比例していない子育てに関する社会福祉制度、そして晩婚化による1家庭当たりの子供数の減少、ストレスなどからくる不妊症の増大などによって、新生児数は減少し続けています。

その一方で、望まれずに生まれてきた子どもたちがネグレクト、虐待という被害にあったり、最悪の場合は親が子供に手をかけてしまう事件も多発しています。また、シングルマザーの貧困化などによって、経済的に子どもを育てられない状況も浮き彫りになってきています。

子どもが欲しいのに出来ない家庭と、子どもを必要としないのに生まれてきてしまった家庭とが共に増えている現状ですので、うまく制度を整えることでそのどちらもが満たされるようになるはずです。もちろん、ペットを迎え入れるように大人が好き好んで子どもを迎え入れるのではなく、「子どもが健全な環境で養育される権利」をどの子どもも満たすようにすることが第一目標です。

 

いかがでしょうか。里親の制度は古くから存在しているものの、あまり身近に感じられないのではないでしょうか。アメリカの里親制度が進んでいるのには、子供の権利に対する意識の違いもありますが、政府と民間団体との関係の持ち方が影響しています。まずは、新規里親を増やしていくためにも、里親の知識をもった人たちの積極的配置や、認知度を高めるための活動や広告、そして里親をバックアップする体制の構築が急務です。今この瞬間にも、里親を求めている子供達がいます。

これまで以上に大人の都合で施設に入れられ、本来与えられるべきの愛情が得られていない子どもたちが、日本でも多く存在しているのが事実です。

自分には関係が無いと放っておくのではなく、日本でもアメリカのように偏見などのない、一般的なものになるように私たちが認識を深めていくことが重要視されています。そのためにも、子供達の権利が守られ、里親になりたい人をバックアップできる体制の構築が求められます。政府と民間団体が協力し、一人でも多くの子供達が里親を見つけ、家族として暮らしていける世の中にしていかなければいけません。

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