仏前式に招待されたらどうすればいい?ゲストのマナーをチェック!
近年、結婚式のスタイルとして注目と人気が高まりつつある「仏前式」。聞き慣れない方もいるのではないでしょうか。しかし、その文字を見るだけでなんとなく想像もつきますよね。
「仏前式」は、文字通り「仏様の前でおこなう結婚式」。つまり寺院や自宅の仏壇の前でおこなわれる結婚式のことなのです。「神前式」が神社や、式場などの神殿でおこなわれることと同じですね。
そんな「仏前式」に招待されたら、服装を始めとしたマナーが気になりますよね。そこで今回は「仏前式」におけるゲストのマナーにスポットを当ててご紹介します!
目次
ゲストの服装や持ち物など、「仏前式」のマナーをチェック!
仏前式ということで、どこか葬儀や法事的なものを想像する方もいらっしゃるかもしれません。しかし内容は間違いなく結婚式。参列するのは基本的に家族や親族のみです。とてもアットホームで穏やかな、そして心に残る結婚式が挙げられます。
家族や親族のみという顔ぶれにある種の緊張感と安心感も持ちつつ、だからこそ互いの家が末永く仲良くしていけるよう、マナーはしっかりチェックしておきましょう。
仏前式の服装マナーをチェック!
仏前式に招待されたとき、まず気になるのは服装のマナーではないでしょうか。どんな服装をしていくべきか、真っ黒の服装がいいのではないか、そんな悩みが発生することと思います。しかし仏前式の服装マナーは、他の挙式スタイルと同じで問題ありません。
フォーマルなスーツやドレス、和装などで大丈夫。花嫁と同じ「白」を避けたり、露出の多い服装や、殺生を思わせる革や毛皮、派手なアクセサリーなどを避けるようにします。
ただ、仏前式が他の挙式スタイルと違う点として、「正座」が挙げられます。挙式をおこなう場所や「仏前」という特性上、正座が必要になるケースがありますので、正座をすることを考えた上で服装を選ぶと良いでしょう。
仏前式では正座が必要になることも!難しい場合は事前に確認を
前項でも少し触れましたが、仏前式では正座が必要になるケースがなります。しかし、誰もが難なく正座できるとは限りません。高齢の方や、足に怪我をしていたりなんらかの障碍があったり、そのほか身体的な理由で正座が難しいときは、事前に新郎新婦側に事情を話し、会場の状態を確認するといいでしょう。
そして正座が必要な会場の場合は、対応について相談することも大切なマナーのひとつです。事前に相談しておくことで、寺院側や、仏前式をおこなう家のほうで椅子を用意してもらえます。また正座補助の小さな椅子を、許可を取って自分で持ち込んでもいいですね。
しかし、当日になって「正座ができない」と申告すると、椅子の準備が間に合わない可能性も。正座が難しい事情がある場合は、必ず事前に相談をすることをおすすめします。
また新郎新婦側も、正座が難しいゲストがいることがあらかじめわかっていれば、招待状を送る際に「椅子をご用意しましょうか」と声をかけるといいでしょう。
仏前式では数珠が必要になるケースも!数珠を絶対に忘れない!
仏前式では、数珠が必要になるケースが大半です。また招待状に「数珠をご持参ください」と書かれていればいいですが、書かれていないケースも。書かれていなくても、念のために数珠を持参すると安心です。
その際、数珠は男性であればスーツのポケットに、女性であればバッグやポケットなどに入れておくと、スムーズに取り出すことができます。また結婚式が終わったあと、数珠を忘れていかないように気をつけてくださいね。
匂いの強い香水や柔軟剤、整髪料などは避けて
どんなスタイルの結婚式でも言えることですが、できれば匂いの強い香水や柔軟剤、整髪料などは避けたいところ。とくに仏前式ではお香を焚くため、なおさらです。さまざまな匂いが混ざってしまうだけではなく、もし新郎新婦どちらかの家の仏壇の前でおこなわれる場合は、部屋中に匂いが充満してしまうことにもなりかねません。匂いの強いものは避けるようにしましょう。
お香が苦手なときは、事前に相談を!
仏前式ではお香を焚くケースが多いですが、なかには呼吸器系疾患などの理由で、お香の匂いが苦手、できれば避けたいという方もいらっしゃることでしょう。そういった場合も、事前に新郎新婦側に相談をしておきましょう。
席を風通しの良い場所にしてもらったり、マスクの着用を許可してもらったり、どうしても辛いときには退場できるように配慮してもらったりと、さまざまな対策が考えられます。何も言わずに当日に我慢して参列し、体調を崩してしまっては逆に迷惑をかけてしまいかねません。あらかじめ、新郎新婦側にきちんと相談するようにしてくださいね。
仏前式では、勝手に寺院や家のなかをうろつかない&撮影しない!
仏前式に招待されたときは、会場となる場所以外には勝手に入っていかないようにします。寺院はもちろん、新郎新婦側の家でおこなう場合も同じです。寺院などのスタッフや、新郎新婦の家族などの指示に従うようにします。
写真撮影も同様で、とくに寺院の場合は撮影してはいけない場所などがあります。また、挙式の最中の撮影も避けるべき。写真撮影を考えているのであれば、事前に寺院側と新郎新婦に確認を取るようにしましょう。
アットホームな仏前式だからこそ、きちんとマナーを守って祝福を!
前述したとおり、仏前式は家族と親族だけが集まる、アットホームな場でもあります。ついつい慣れた顔ぶれに気が緩んでしまうこともあると思いますが、だからこそ結婚式という厳粛な儀式であることを忘れてはいけません。
仏前式に招待されたら、事前にマナーをしっかりと確認して、新郎新婦を心から祝福してくださいね。