結納する?しない?メリット・デメリットお伝えします。
結納とは、両家の間で婚約の成立を取り交わす儀式のことです。古くから伝わる地域のしきたりに従って、高価な結納品を両家で取り交わします。
けれども最近では、料亭や高級レストランで食事をしながら指輪の交換だけを行うケースや、ホテルや結婚式場の「結納付き披露宴プラン」を利用するカップルも急増中です。
そして、その前にそもそも「結納をするのか?しないのか?」という問題が浮上してきます。結婚が決まったカップルは、式場や披露宴をどうするか?ということよりも、まず結納をどうするか?ということに頭を悩ませることでしょう。
そこで今回は、皆さんが結納をするのか?しないのか?を決断する時に、役立つ情報をご準備しました。題して「結納のメリット・デメリット」です。
恋愛は当事者2人のことだったかもしれませんが、結婚となると二人だけのものではなく、両家が関わってきます。ですから結婚に関わるイベント「結納」に関しては2人の意見だけではなくご両親と相談されながら、結納に関して色々と決めていくことをおすすめします。
それでは、早速ご紹介してまいります!
◇2019年10月1日の挙式披露宴より、料金改定致しました。https://kazoku-wedding.jp/plan01/
目次
みんなは結納と食事会、どっち?
ゼクシィ結婚トレンド調査2017によると、結納と顔合わせ食事会の実施状況は以下の通りになっています。
- 結納のみ行った 3.4%
- 両家の顔合わせのみ行った 80.9%
- 両方行った 10.5%
- どちらも行わなかった 4.8%
- 無回答 0.4%
このデータによると、結納を行ったカップルは全体の約13.9%、約7組に1組が結納を行ったという結果になっています。
一昔前までは、当たり前のように行われていた結納ですが、最近では両家の顔合わせ食事会にとってかわられてきているという印象があります。
しかしながら、「人は人!自分は自分!」結納に関しては、それぞれのご家庭の事情で変わって来ますので、この結果はあくまでも参考程度にしてください。
現代では少なくなってきているとはいえ、結納を行っている方々がいる以上、そのメリットが必ずあるものです。そこで、結納を行った方々の意見を踏まえながら結納のメリットについてみていきましょう。
結納はなぜ行った?結納のメリットは
それでは結納のメリットについてご紹介します。「お金がかかるから面倒」「なんだか堅苦しそうでよくわからない」と毛嫌いする方もいるでしょうが、良い点もたくさんあります。
きっとこちらを見て頂ければ、結納をしてもいいかな?と思えるはずです。
メリット1. 親に喜んでもらえる
結納を行ったカップルの意見では、「親に喜んでもらえて良かった」というのが多くあります。日本古来のしきたりを重んじたり、自分たちも行ってきたから…という理由だったりで、自分の子どもたちにも結納を行ってほしいと思う親御さんは多いものです。
子どもたちが決めることだから…と強く希望しなかったとしても、親御さんの中には少し残念だなと感じている方もいるかもしれません。
「絶対したくない!」という強い理由が無ければ、どちらかの両親が少しでも望んでいるときはその気持ちを汲み取ってあげましょう。
きっとあなたたち以上に両親の心に残るイベントとなるはずです。
メリット2. 日本の伝統を感じられる
結納という儀式は堅苦しいと思うかもしれませんが、それは裏を返せば日本古来の伝統をひしひしと感じられる瞬間という事です。
今は「面倒だな」と思っていても、時が経てば「やっておいてよかったな」「貴重な経験だったな」と思える日が来るかもしれません。
結納というイベントは、結婚前にしか行えません。後になって「やっておけばよかった」と思う事も考えられます。後からそう思ってもやり直せるわけではありませんので、悩むようであればやっておくと後悔せずに済むかもしれませんね。
メリット3. 結婚するという実感が湧く
結婚が決まったとしても、その実感というのはなかなか湧きにくいものです。実際に何が変わるわけでもないので、仕方ないことです。
そこで「結納をすること」が大きな意味を果たします!
なぜなら、婚約の証として両家でその土地のしきたりに基づいた品々を交換するという結納は、とても形式的で身が引き締まる儀式だからです。
結納をすることで、自分は結婚をする身なのだという実感が湧くでしょう。
メリット4. 両家の親睦が深まる
結婚する本人同士と違い、両親にとってみれば相手の両親は初対面に近い場合がほとんどではないでしょうか。これからは親戚になる間柄とは言え、最初は戸惑いもあるでしょう。
そこで両家の親交が少しでも深まるように、結納を執り行うことによって、互いの地域の文化や金銭感覚を自然と知ることが出来、親睦も深まります。
結納を通じて両家の連帯感も生まれ、今後のお付き合いにも良い影響を与えることができるでしょう。
このように、結納にはメリットが多くあることが分かりました。最近では結納どころか籍だけを入れて結婚式は挙げないというカップルや、結納の代わりにレストランで食事会をおこなうというケースも増えてきていますが、結納も素敵ですよ!
結納のデメリット
次に、結納のデメリットに関してお話していきます。後で後悔しないためにも、デメリットをしっかり受け止めて両家の間で結納をするかしないかを判断していきましょう。
デメリット1. 出費が大きくなる
大手結婚情報サイト「ゼクシィ」によると、結納にかかる費用の相場は結納式で18万3000円、結納金平均が91万2000円そして結納品費用平均が14万1000円と、出費がかなり大きいことが分かります。
結婚には、ただでさえ結婚式や婚約指輪、新婚旅行や新生活の準部などお金がかかります。そこに結納関連の費用もプラスするとなると、なかなか手が出ない方も出てきます。
デメリット2. 準備が面倒
結婚式や披露宴の準備には、多くの時間を要します。しかしながら、結納の準備も意外と時間がかかるのです。
なぜなら結納の場合、両家の間で結納品や結納金について相談をしながら準備を進めていくことが多く、結婚する当事者だけではなく、家族も準備に奮闘することになります。
結納のしきたりは地方でも違うことがありますので、新郎新婦の地元が違う場合はそのあたりのすり合わせも必要となり、更に時間がかかります。
参考までに、お嫁さんを貰う方である男性側が準備する結納品は
ご結納飾り・目録・家族書・親族書・人数分の祝儀扇子・食事代・お酒代・結納金・廣蓋・袱紗・紋入り風呂敷・無地風呂敷
以上のようなものがあり、一つ一つ考えていくと膨大な時間がかかってしまいそうですね。
結納は素晴らしい儀式ですが、少なからず負担がかかることを覚えておきましょう。
デメリット3. とにかく堅苦しい
「2人一緒に居られれば、それで満足!自然な形で結婚したい」という方は、由緒正しき結納というスタイルに違和感を覚えることもあるかもしれません。
また、両親もカジュアルなスタイルを望まれている場合は、無理して皆で結納を執り行おうとしても、緊張してしまって疲れてしまうイベントになりかねません。
いかがでしたか?
年々結納を行うカップルの数は減ってきていますが、だからといって自分たちもいいやと簡単に決めてしまわずに、メリットとデメリットをしっかりと把握したうえで慎重に決めましょう。
まずは結婚の当事者である2人が、結納をするか・しないかをきちんと話し合うことが大切です。そして、両家のご両親に改めて相談なさるのが、1番スムーズな方法でしょう。
結納をするかしないかに、正解はありません。是非、こちらの記事を参考にして、両家でじっくり話し合って下さいね。