婚姻届の証人は誰にすれば良い?選び方や頼み方、注意点を紹介


結婚が決まったら、婚姻届に必要事項を記入してそれを役所に提出すれば、晴れてふたりは夫婦として正式に認められます。婚姻届には、ふたりの名前を記入する欄の他、「証人」の欄があります。結婚する際には、必ず証人をたてなくてはいけません。

ふたりの結婚を証明してくれる証人を誰にすれば良いのか、また頼む際のマナーなど注意すべきことがたくさんあります。そこでこの記事では、結婚する際に必要な証人に対して知っておくべきことを詳しく解説します。

 

婚姻届に必要な証人とは?


婚姻届には、結婚を証明してくれる第三者の名前を2名記入することが法律で決められています。その理由は下記のふたつです。

  • 合意のない結婚を避けるため
  • 偽装結婚を避けるため

このように、ふたりが合意の上で結婚することを証明する役割を担うのが証人なのです。

 

婚姻届における証人の条件は?


婚姻届の証人は、18歳以上の成人(※)であれば誰でもOK! 両親や兄弟、祖父母、友人など条件を満たしていれば誰に頼んでもかまいません。新郎側からひとり新婦側からひとりという決まりもないので、新郎側もしくは新婦側の証人をふたり選ぶこともあります。

誰でもOKとなると、余計に誰を選べば良いか迷ってしまいますよね。一般的に誰を証人にたてることが多いのか見ていきましょう。

※2022年4月1日より、成年年齢が18歳に引き下げられました。

 

【婚姻届の証人1】新郎新婦それぞれの父親

最も多いのが、新郎新婦それぞれの父親に証人をお願いするケースです。一家の主であり家族の代表である父親は、婚姻届の証人の大定番。父親に証人を頼むことで、家族に結婚を認めてもらったと感じる新郎新婦が多いようです。家族だから頼みやすいというのも父親が選ばれる理由のひとつ。

証人を誰にするのか迷ったら、まずは父親にお願いしてみると良いでしょう。両家での食事会などで記入してもらうとスムーズなうえ、セレモニー感を演出できるのでおすすめです。

 

【婚姻届の証人2】新郎新婦どちらかの両親

新郎新婦どちらかの実家が遠方の場合、近くに住んでいる方の両親に頼むというケースもあります。婚姻届を郵送で送って記入してもらう方法もありますが、間違えてしまったときの対応は、やはり近郊に住んでいる方がスムーズ。遠方の両親にも事前に説明し、納得してもらった上でお願いしましょう。

 

【婚姻届の証人3】お互いの友人

なかには友人に証人をお願いしたというカップルもいます。例えば、新郎新婦共通の友人やふたりの恋のキューピッド、親友など。理想的な結婚生活を送っている友人夫婦にお願いしても良いですね。結婚してからも友人と仲良くしたいという願いを込めて、婚姻届の証人を決めましょう。

 

【婚姻届の証人3】上司や恩師

少数派ではありますが、上司や恩師に婚姻届の証人をお願いするケースもあります。職場恋愛の末、結婚した場合はふたりの上司に、新郎新婦が同じ学校出身の場合は恩師にと、お世話になった目上の方へお願いするカップルもいます。

 

婚姻届の証人をお願いする際のマナーは?


婚姻届は公的な書類です。快く証人を引き受けてもらえるよう、マナーをしっかり守って相手に失礼のないようにしたいですね。証人をお願いするには、どんな点に気を付ければ良いのでしょうか。いくつかポイントがあるのでチェックしてください。

 

サプライズはNG!事前に相談する

何の相談もなく証人をお願いするのは、相手を驚かせてしまいます。あらかじめ、証人になってもらいたい旨を伝えて承諾を得てから、日程を調整し婚姻届を持参するようにしましょう。証人は本籍地の記入や押印が必要なので、当日までに用意してもらう必要があります。

 

お礼の品を忘れずに持参する

婚姻届に記入してもらう際は、相手の都合に合わせて、こちらから出向くようにしましょう。その際は、菓子折りやお酒など、相手の好みに合わせた手土産を必ず持参するようにします。手土産は高すぎても安すぎてもNG。3,000円程度の商品を見繕って用意してください。

 

婚姻届提出の報告をする

婚姻届を提出し無事に受理されたら、証人を引き受けてくれた方にも忘れずに報告しましょう。報告がないと「何か不手際があったかな?」と相手も心配になってしまいます。お礼を兼ねて報告するようにしてください。電話やメールでの連絡もかまいませんが、直接出向くとより丁寧な印象です。

 

婚姻届の証人で注意する点は?


婚姻届の証人欄に記入する際、注意点がいくつかあるので、事前に把握しておきましょう。証人になってもらう方と共有しておくとよりスムーズです。

 

証人が同じ姓の場合はふたつのハンコを用意

婚姻届には証人のハンコを押印する箇所があります。認印や三文判で良いので、ゴム印やネーム印以外のハンコを用意してもらいましょう。その際に気を付けなければいけないのが、証人が同じ名字のケースです。このような場合、名字は同じでも違うハンコを押印しなくてはいけません。両親や兄弟に証人をお願いするときには注意しましょう。

 

代筆はNG!必ず自筆で記入してもらう

「両親が遠方に住んでいるから代筆したい」と考える方もいるかもしれませんが、その行為はNG! 証人は必ず自筆でなければいけません。証人が遠方に住んでいる場合は、郵送で送るようにしましょう。また証人になってくれる方にも、自筆で記入してもらうことをきちんと伝えるようにしてください。

 

記入欄外に捨印を押す

婚姻届は新郎新婦のふたり、もしくはどちらかが提出するのが一般的。婚姻届の提出に証人がついていくことはあまりありません。もし証人の欄に記入ミスがあっても、欄外に捨印を押しておくと、証人がいなくても訂正できるためスムーズです。

 

事前の準備を怠らず、スムーズに婚姻届を提出しよう


婚姻届の証人を誰にお願いするか、頼み方のマナーや注意点などを詳しくご紹介しました。証人は家族や友人にお願いすることが一般的ですが、なかには頼める人がいないという方もいるでしょう。そのような場合は、証人の代行サービスを利用することをおすすめします。費用はかかりますが、プロなので安心しておまかせできますね。

また、証人を引き受けることによって、相手が不利益を被ることは一切ないので、もし不安に思っているようなら、そのことも伝えると良いでしょう。婚姻届を提出することで、晴れてふたりは夫婦になれます。スムーズに婚姻届が受理されて幸先が良いスタートを切れるよう、この記事をぜひ参考にしてくださいね。

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