和装の結婚式、かつらはどんなものを選べば良い？種類と選び方を紹介

2022年05月29日

日本らしい和の雰囲気を大切にしたいカップルに人気の和装での結婚式。伝統ある衣装に身をつつみながら挙げる結婚式は、さらに身が引き締まる思いがしますよね。そんな和装に合わせたいのが、日本髪と呼ばれる日本の伝統的な髪型です。

和装×洋髪もモダンで素敵な印象ですが、日本髪はより一層、和の雰囲気を高めてくれるのが魅力。しかし、地毛で日本髪を結うには、ある程度髪の毛の長さが必要なこともあり、かつらを使うことも多いです。

そこで今回は、和装の結婚式で使われる、かつらの種類や選び方についてご紹介します。和装の結婚式を予定している花嫁はもちろん、前撮りなどで和装を着たいと考えている方もぜひチェックしてみてください。

和装の結婚式の日本髪、どんな種類があるの？

一言で日本髪といっても、さまざまな種類があります。ここでは、和装の結婚式の日本髪として定番の「文金高島田」と、十二単と相性が良い「大垂髪」をピックアップ。それぞれどんな髪型なのか見ていきましょう。

和装の花嫁の日本髪と言えば、「文金高島田（ぶんきんたかしまだ）」は外せません。髷（まげ）を折り曲げて結ぶ島田髷が高く結われたアップスタイルの髪型で、明治以降に花嫁のヘアスタイルとして浸透していったとされています。

文金高島田は、伝統的な日本髪ということもあり、綿帽子や角隠しといった和装ならではのアイテムとも相性が良いです。ちなみに、角隠しは洋髪では付けられず、文金高島田のような髪型に限られます。角隠しを付けたい花嫁は、必然的に文金高島田が候補に挙がってきます。

続いてご紹介するのが「大垂髪（おすべらかし）」という髪型です。聞いたことがない方もいるかもしれませんが、雛人形の女雛の髪型をイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。女性皇族が儀式の際にする髪型でもあります。

大垂髪は、前髪を左右に広がるようにセットし、うしろでまとめているのが特徴。平安時代に着られていた十二単と相性が良く、結婚式で十二単を身にまとう花嫁の髪型として取り入れられています。

和装に合わせる日本髪のかつらには、「全かつら」と「半かつら」があります。同じ髪型のかつらでも、選ぶ種類によって顔まわりの印象が変わるため、それぞれどんな特徴があるのか知っておきましょう。

「全かつら」とは、地毛を全てかつらの中に収めるタイプのかつらです。すでに文金高島田などの日本髪にセットされたかつらを被るだけで良いので、地毛がショートヘアや派手な髪色をしているときなども簡単にヘアスタイルを変えられます。

全かつらというと重い印象があるかもしれませんが、想像より重くないと感じた花嫁も多いよう。とはいえ、重さが気になる方は、軽量タイプのかつらもチェックしておくと良いでしょう。

「全かつら」は見える部分が全てかつらの毛なのに対し、「半かつら」は地毛を使ってセットします。生え際部分に地毛を使うため、自然な印象に仕上がるのが特徴です。また、完全な地毛結いよりもボリューム感のあるヘアスタイルを楽しめるのも◎。

ただし、半かつらの場合は地毛を使うため、ある程度前髪の長さが求められます。さらに、かつらの色に合った髪色でないと不自然な印象になってしまう点にも注意が必要です。

和装の結婚式で使うかつらを選ぶときには、いくつかポイントがあります。ポイントを押さえたかつら選びをすることで、より一層素敵な和装姿になるでしょう。ここからは、和装の結婚式で使うかつらの選び方をご紹介します。

同じ髪型のかつらでも、多種多様なサイズがあります。結婚式で使う場合は、事前にかつら合わせをおこなうのが一般的な流れなので、このときに自分の頭にしっかりとフィットしているのか、見た目のバランスは問題ないかなど確認をしましょう。

日本髪のかつらというと黒髪を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、最近では茶色のものも登場しています。全かつらの場合も、地毛の色と近いものを選ぶとしっくりきます。着物の色合いなど、全体的なカラーバランスを見た上で決めましょう。

かつらに使われている毛は、人毛の場合と人工毛の場合があります。一般的に人毛の方が自然に見え、人工毛の方が軽いという特徴があるので、こうした点もチェックしながらかつら選びを進めてみてはいかがでしょうか。

伝統的な衣装に身をつつむ和装での結婚式は、日本髪に挑戦する良い機会です。日本髪を地毛で結うには、それなりの長さが必要な上、時間がかかりますが、かつらであれば気軽に日本髪にチャレンジできます。和装で結婚式を挙げたいと考えている花嫁は、ぜひかつらで日本髪にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。