結婚後の雛人形はどうすればいい?気になるギモンを調査
3月3日の桃の節句は、雛人形を飾って女の子の健やかな成長を祝う日です。雛人形を飾るのを手伝ったり、雛あられを食べたりと、桃の節句をお祝いした思い出のある方も多いのではないでしょうか。
雛人形は、女の子の成長を願うもの。では、結婚後はその雛人形をどうすればいいのか、困っている方も多いかもしれませんね。そこで、この記事では結婚後の雛人形を徹底調査! 「結婚が決まったけど、雛人形をどうしたらいいのかわからない」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
結婚したら雛人形はどうするの?
雛人形と言えば、立春から2月中旬にかけて飾り、桃の節句である3月3日に片付けるのが一般的です。女の子の健やかな成長と幸せを願う、雛人形。結婚式を表した雛人形は「幸せな結婚をしてほしい」という意味も込められています。
地域によっては、3月3日を過ぎて雛人形を片付けると「お嫁にいくのが遅くなる」という言い伝えがあるところも。それゆえ、結婚後は役割を終えた雛人形をどうするか迷うものです。
結婚後の雛人形の扱い方にはさまざまな方法がありますので、自分にぴったり合ったものを選んでくださいね。
【結婚後の雛人形1】新居に雛人形を飾る
雛人形は、厄払いの意味もあるのをご存知でしょうか。雛人形は本人の身代わりになって厄払いをしてくれる守り神みたいなもの。もし新居に雛人形を収納できるスペースがある場合は、毎年飾るというのも方法のひとつです。
昔は、女性にとって「結婚」が一番の幸せと考えられていました。しかし今では結婚に対する価値観もさまざま、ライフスタイルも多様化しているため、「結婚=女性の幸せ」という考えは、今の時代にはフィットしないかもしれません。
ひとりの女性として幸せに暮らしていくという意味であれば、結婚後も雛人形を飾り続けるのも問題ないと言えるでしょう。
【結婚後の雛人形2】実家に雛人形を飾ってもらう
結婚して新居に雛人形をしまう場所がない、もう必要がないという場合は、実家に飾ってもらいましょう。先述の通り、雛人形は身代わりになって厄払いをしてくれるという意味合いがあります。結婚しても、大切な娘の幸せはいつまでも願い続けるのが親というもの。
ご両親の負担にならない場合は、実家に飾ってもらうといいですね。可能ならば、雛人形が飾られている間に、顔を出してあげると喜ばれますよ。
【結婚後の雛人形3】お内裏様とお雛様だけ飾る
豪華な七段飾りを飾られている家庭もあれば、昨今の住宅事情を考えて、お内裏様とお雛様だけの雛人形や三人官女までのガラスケースに入っている小さな雛人形を選んだ家庭もあるでしょう。
小さなタイプのお雛様はそのまま飾れますが、七段飾りは飾るのも収納も大変です。
結婚後は簡略化して、お内裏様とお雛様だけ飾ってもOK! 飾るスペースも最小限でよく、出し入れも簡単なのでおすすめです。
【結婚後の雛人形4】施設に寄付する
「結婚後は雛人形をもう飾らない」という方は、処分を検討しているかと思います。しかし、雛人形を処分するのは抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。そのような場合、雛人形を寄付するという方法があります。
学校や福祉施設、被災地、貧困地域などで、雛人形の寄付を募っていることがあります。リユースという形できれいにクリーニングされてから飾られることが多いので安心です。なかには雛人形を寄付することで、発展途上国にワクチンを提供している業者も。
大切にしていた雛人形が第二の人生を歩んでくれるのは嬉しいですよね。インターネットで調べると、さまざまな業者がヒットするので、自分に合った業者を探してみてくださいね。
【結婚後の雛人形5】人形供養をしてもらう
「雛人形を処分したいけど、ごみとして捨てるのは抵抗がある」という場合は、人形供養をしてもらいましょう。
一般的なのは、神社やお寺に持っていき、お焚き上げしてもらうこと。読経などをしてもらい、雛人形に「ありがとう」の気持ちを伝えてお別れしましょう。気持ちの整理がつきます。
神社やお寺の他、葬儀場でも人形供養をおこなっているところがあるので、問い合わせてみてはいかがでしょうか。また代行サービスを利用すれば、雛人形を供養してもらえます。
結婚後の雛人形をどうするかは、自分が納得できる方法で
結婚後、雛人形をどうしたらよいのか、具体的にご紹介しました。もしかしたら「女の子が生まれたら、雛人形を娘に継いでもらいたい」と考えている方も多いかもしれません。おばあちゃんやお母さんから代々受け継いだ雛人形を大切に飾るのは素敵なことだと思いますよね。
しかし、本人の代わりに厄払いをしてくれるため、お下がりの雛人形は厄も一緒に引く継ぐことになってしまいます。雛人形本来の意味を考えると、代々引き継ぐのは基本的にNGです。「お気に入りの雛人形を娘に継がせたい」「処分するのはもったいない」と考えるのも理解できますが、雛人形に限って言えば代々受け継ぐのは避けた方が良さそうです。
女の子にとって雛人形は特別なもの。飾るにしても処分するにしても、納得できる方法を選んでくださいね。