このままで結婚できるのか心配・・・結婚適齢期の子供を持つ親の本音
結婚適齢期真っ最中!20代後半の娘は、毎日仕事から自宅にまっすぐ帰ってきて、缶ビールとするめを食べているばかり…この子本当に結婚出来るの?
30代後半の1人息子は、毎日朝〜晩まで仕事三昧!そろそろ孫の顔を見せて欲しいのだけれど、結婚どころか恋人がいる気配すらない。いつになったら家庭を持ってくれるの?
近頃は、当の本人は結婚に対して何の焦りも感じていないのに、親の方が「結婚」という2文字に敏感に反応してしまうというケースが増えています。子どもの結婚相手探しを目的とした親同士のお見合いパーティーも企画され、毎回結婚適齢期の子どもを心配する親御さんたちがたくさん参加しているほどです。でも、そんな親心が子どもに上手く伝わらないことも、もちろんあります。
「実家に帰るたびに、結婚について聞かれるのが嫌だ」「結婚しろとうるさい!」などと、子どもに冷たくあしらわれてしまうことも少なくないのです。そうして子どもが実家に寄り付かなくなったり、親子の間に溝ができてしまったりすることも。まさに「親の心、子知らず」という言葉がぴったり当てはまりますね。
そこで、今回の大きなテーマは「結婚適齢期の子どもを持つ親の本音」です。親御さんはもちろん、親を心配させている張本人かもしれないと自覚している方にも是非読んで頂きたい内容になっています。早速、ご紹介していきますね。
◇2019年10月1日の挙式披露宴より、料金改定致しました。https://kazoku-wedding.jp/plan01/
目次
そもそも結婚適齢期っていつ?
まずは、今回のテーマにある「結婚適齢期」について考えてみましょう。そもそも、結婚適齢期とは何歳ぐらいを指すのでしょうか。結婚適齢期がいつなのかと言うとなかなか定義が難しいものですが、ここでは平均初婚年齢=結婚適齢期としてお話しします。
結婚適齢期については、一昔前まで女性は「クリスマスケーキ」と言われ、25歳を過ぎた女性は12月25日を過ぎたら売れ残りとされるクリスマスケーキに揶揄されました。
このように、昔は25歳が女性の結婚適齢期とされていましたが、最新のデータ(厚生労働省「平成29年人口動態統計」)では、平均初婚年齢は29.4歳と、25歳を大きく上回っています。この背景には昔に比べ女性の社会進出も増え、キャリアを追い求める方が増えたことや、生活スタイルの変化など様々な理由がありますが、結婚適齢期が遅くなっていることは確かです。
一方、男性はというと31.1歳でこちらも昔から比べると上昇しているものの、女性よりその伸びは緩やかです。男性は社会に出てある程度キャリアを重ねて生活の基盤を作り、その後結婚をするというスタイルは昔も今もあまり変わっていません。
これらのデータから、男女ともに結婚適齢期は約30歳と考えて良いでしょう。
一般的な結婚適齢期と親の思いは別?
平均初婚年齢のデータから、結婚適齢期は約30歳だとわかりましたが、親の世代にしてみると必ずしもそうとは言えないようです。
親の世代は自分たちの頃の価値観で生きていることも多く、いまだに女性は25歳、男性でも30歳までには結婚するものだと思っている方もいらっしゃいます。
子どもの立場からするとその考え方は古い!と思ってしまいますが、この意識はなかなか変えられるものでもないため、無理強いせずにそれとなく友人たちのことや世間一般の情報を伝えるようにしておきましょう。
超リアル! 結婚適齢期の子どもを持つ親の本音とは?
さて、20代〜40代の結婚適齢期の子どもを持つ親は、心の中にどのような想いを秘めているのでしょうか?結婚適齢期の独身男女の皆さんにとって、耳が痛い本音もあるかもしれませんが、良い機会ですからしっかりと受け止めて下さいね。
親の本音1:この際、できちゃった結婚でもいいいと思っている
10〜20代前半の子どもに対しては「出来ちゃった結婚なんて許さない!順番が違うなんてダメ!」と厳しく言っていた親も、子どもが結婚適齢期になると考え方に変化が現れます。
子どもの結婚年齢が遅くなれば、孫の姿を見ることが出来ないかもしれないと、焦りや不安に襲われてくるのです。特に娘を持つ親の場合、女性が子どもを埋める年齢には限りがあるためにより焦ってしまうのでしょう。
そうすると親の気持ちも変化して「だったら、結婚と妊娠というおめでたいことが同時にやってくるできちゃった結婚でもいいじゃない!」と思えるようになってくるのです。
息子を持つ親でも、なかなか身を固めるつもりがない息子が妊娠を機にしてでも結婚を決意したとなると嬉しいものです。
10代のできちゃった結婚には抵抗があるという親は多いですが、結婚適齢期の子どもの出来ちゃった結婚に関しては、おめでたいことだと捉える方が多いようですね。
親の本音2:実家暮らしをしているから、結婚出来ないのでは?
子どもが20代前半までは「結婚するまでは実家で暮らしていいよ。その方がお父さんもお母さんも寂しくないから。」と言っていた親達も、子どもが結婚適齢期になるとそのように考えるのが難しくなってきます。
「30代後半なのに、料理も洗濯も私に頼り切りで、自分では一切しない。」
「仕事から帰ってきたら、私の作った料理を食べて寝るだけ…うちの子、実家に住んでいたら一生結婚できない気がする。」
このように結婚適齢期の息子や娘が実家に暮らしている場合、親に頼り切って生活していることへの不安がどんどん大きくなっていくのです。
もちろん一緒に暮らしたいし、出来る限りのことをしてあげたいと思うのが親心ですが、いつまでも甘やかしてはいけないと、親も自らの心を鬼にしようと考えていることでしょう。
このままではいけないと思っていても「実家を出て行きなさい!だから結婚できないのよ」とストレートに言える親はあまりいません。子どもに嫌われたくないという想いと、可哀想でそんなことは言えないという想いが交錯するのです。
親の本音3:同窓会に行くと孫の自慢大合戦。早く孫に会いたい
20代の頃同窓会に参加するとほとんどが結婚や仕事に関する話題ですが、30代になると結婚・仕事・子育て・離婚など、話題はさまざまな方向に広がっていきます。
そして結婚適齢期の子を持つ50代・60代になると、自然と話題は自分のことよりも子どもの結婚についての心配や不安、また自慢や孫の話へと徐々に変化していくのです。
まだ子どもが結婚していない方にとって「うちの孫、本当に可愛いでしょ。」「孫の面倒を見るのが大変。」という同級生の会話に、羨ましさを感じる方も多いでしょう。孫は実の子どもよりも可愛いとも言われますので、早く孫に会いたいと思うのも自然なことです。
けれども結婚適齢期の子どもに「孫の顔を早く見せて」「孫が欲しいから、早く結婚して」などと超ストレートに言えるわけもなく、心の中で悶々と思っている親もたくさんいるのです。
親の本音4:ニート?フリーター?結婚を考えられる相手と付き合って欲しい
「結婚はまだだけれど、彼氏(彼女)がいるから心配しないで」と言われても、ニートやフリーターの彼氏・彼女では全く安心できないですよね?
結婚適齢期の息子や娘がいったい誰とお付き合いしているのかは、親にとって本当に気になるところです。まったく異性の影が無いのも寂しいものの、相手のことも気になるというのが親の本音でしょう。
親の本音5:子どもが結婚できないのは親のせい?
子どもがあまりにも結婚どころか恋愛からも縁遠いと、何か自分たちが悪かったのか、育て方が間違っていたのか、などと自分を責める親もいます。
それを不憫に思うあまりに、親のほうが率先してお見合いパーティーなどに繰り出し、自分の子どもをアピールするということもあるのです。そのため、最近では親向けのお見合いパーティーも開催されているほどです。
ここでは、参考までに親向けのお見合いパーティーについてご紹介します。子ども達のために一生けん命に活動される親には頭が上がりませんね。
<親向けのお見合いパーティーって、どのような流れ?>
それぞれの結婚相談所や主催者によって、お見合いパーティーの内容は変わってきますので、あくまでも1つの例として参考にしてください。
1)親が、子どものプロフィールカードを記入します。ちなみに写真は親が自宅からとっておきの1枚を持参しますが、時々、写真と実物が違い過ぎてトラブルになることもあります。
2)一般的な婚活パーティーと同じように、プロフィールカードを持って息子の親×娘の親同士でお見合いをします。
3)親同士がOKの場合、プロフィール交換をして自宅に戻り子どもに話をします。
4)本人同士に会う意志がある場合は、今度は子ども同士のお見合いになります。恋愛に発展していくかは、本人次第というわけです。
<親向けのお見合いパーティーのメリット>
- 親としては、どのような家庭で育った子か分かるので安心。
- 同じ悩みを抱えた親たちと、交流できる。
- 結婚後も、親同士の関係がうまくいく。
- 本人同士も気に入った場合、スピード婚が実現する。
<親向けのお見合いパーティーのデメリット>
- 親同士の話はまとまっていても、子どもから嫌がられる可能性がある。
- 親が話していた子どもの容姿や性格とまるで違うことが、トラブルの原因となる。
- お金がかかる。
結婚は本人同士だけではなく、家族や親戚など広い付き合いが求められるので、このように親同士が積極的にアクションを起こすのも1つの方法です。
<親向けのお見合いパーティーのリアル口コミ>
- 結婚適齢期の息子や娘を持つ、親の悩みを共有できる。
- 同じ悩みを抱える親がたくさんいることが分かって、気が楽になった。
- 親同士はもちろん、子ども同士も気に入ってくれたのでスピード婚が実現した。
- 何もしないで悶々としているよりも、動いていた方が気楽だ。
インターネットで検索すると、全国各地さまざまな場所で開催されていますので、是非お近くの場所をお探しになってみてはいかがでしょうか。
親の本音6:おひとり様文化が加速するのは心が痛む
テレビの情報番組を見ていると「おひとり様焼肉」「おひとり様鍋」など、最近は1人でも気兼ねなく外食したり、旅行したりするという「おひとり様文化」が加速しています。
1つの文化としては何の問題もないのですが、結婚適齢期の子どもを持つ親としては非常に敏感になってしまうのが「おひとり様文化」です。
「仕事をバリバリこなしている独身女性の特集番組は、娘に見せたくない。」「おひとり様文化が定着してしまうと、息子が結婚しなくなるのでは?」このように、おひとり様でも過ごしやすい世の中は、結婚適齢期の親をドキドキさせてしまうのです。
親の本音7:結婚はして欲しいけれど誰でもいいわけじゃない
結婚してほしいのはもちろんだけれど、だからといって誰とでも良い…わけではない。そう思う親は多いものです。確かに自分の子どもが晩年を一人で過ごすことを考えると胸が痛みますが、結婚相手選びを間違えて苦労する姿は見たくは無いものです。
結婚することよりも離婚することの方がずっと大変と言われているように、せっかく結婚しても幸せになれないのであれば意味がありません。結婚をするからにはしっかりした相手とずっと幸せでいてほしい、これこそが親が子どもに望むものです。その分、結婚相手に対するハードルがぐんと高くなってしまうのです。
以上、結婚適齢期の子どもを持つ親の本音と題してご紹介いたしました。いかがでしたか?
親にとって子どもという存在は、子どもがいくつになっても心配で気になって仕方がないものなのです。子どもにとって結婚こそが幸せだというわけでもなければ、親孝行のために結婚してほしいと親が思っているわけでもありません。
けれども、一般的な流れとしては子どもより先立つ身である親。自分たちがいなくなった後、我が子が寂しい思いをするのでは…側にいてくれる人がいないかも…と思うと、子どもには生涯の伴侶を見つけてほしいと望むのも当然と言えますね。