両家の顔合わせで大切な「席順」を徹底解説!


結婚前に両家が初めて顔を合わせる食事会。最近では、結納のかわりにおこなわれるケースも少なくありません。結納ほど格式ばった席ではないものの、相手に失礼がないか不安に思う方も多いと思います。顔合わせは、ホテルのレストランや料亭などの個室でおこなうことが多いため、テーブルマナーも事前に知識として覚えておきましょう。

そして、テーブルマナーと同じように気を付けなければいけないのが、食事会での席順です。誰がどの席に座るかというのは、マナーにおいてはとても重要です。

上座・下座という言葉はなんとなく聞いたことがあるものの、詳しくは分からない…という方も多いかもしれませんね。当日になって慌てないようにするために、今のうちに覚えておくといいでしょう。

この記事では、両家でおこなう顔合わせ食事会での席順について、詳しくご紹介します。大切な顔合わせの席で恥をかかないよう、しっかりと頭に入れておきましょう。

 

日本の伝統的なマナー上座・下座とは?


顔合わせ食事会の席順を紹介する前に、日本の文化である上座・下座について勉強しましょう。上座・下座は、お客様や目上の人に敬意を払うおもてなしの心を表す文化です。顔合わせのみならずビジネスシーンにおいても大変重要ですので、この機会にぜひ覚えましょう。

 

上座・下座の基本を覚えましょう

上座とは、メンバーのなかで一番の年長者や目上の人、お客様が座る席のことを言います。具体的には、出入り口から一番遠い奥の席が上座です。

古来より日本では、入り口から一番遠い場所は神聖だと思われていました。その場所には、神棚を置いたり、床の間を設けたりする習わしがあります。また敵が侵入してきたとき、大将が敵から討たれないよう入り口から遠い場所に座ったという説もあります。

逆に一番入り口に近い場所は下座です。おもてなしをする側や目下の人が座る場所になります。

上座、下座の成り立ちを覚えておくと、いざという時にも忘れませんよ。

 

両家の顔合わせ食事会での席順はどうしたらいいの?


上座・下座が分かったところで、両家の顔合わせ食事会での席順を具体的にみていきましょう。基本的には、両家の両親、新郎新婦の6人で食事会をおこなうことが多いようです。

ただし厳格な決まりはないため、祖父母や兄弟が参加することもあります。また、どちらかの親がシングルということもあるでしょう。しかし両家で参加人数が極端に違う…というのは考えもの。新郎は祖父母、兄弟も出席し、新婦側は両親だけというのは避けたいですね。事前に話し合い、両家で参加人数や続柄を合わせてバランスを取りましょう。

それでは、さまざまなパターンの席順を具体的にご紹介します。

 

【両家の顔合わせ食事会での席順1】両親と新郎新婦のケース

まずは一番多いパターンである、両親と新郎新婦で食事会をおこなうケースです。

上座の席には新郎の父親、その向かいに新婦の父親が座ります。新郎父の隣に新郎母、新婦父の隣に新婦母が座るというのが一般的な席順です。新郎と新婦は、それぞれの母親の隣になる下座に座りましょう。一番の下座は新婦が座るのがマナーです。

四角いテーブルでも丸いテーブルでも、基本的に席順は変わりません。個室へ通されたら、それぞれの席へスマートにエスコートしましょう。

 

【両家の顔合わせ食事会での席順2】兄弟姉妹が参加するケース

「結婚式をおこなわない」「兄弟姉妹が親同然」このような場合は、兄弟姉妹が出席することが多いようです。

ただし、新郎新婦のどちらかだけ兄弟姉妹を呼ぶのはNG。誘ったものの遠方でこられない…という場合は仕方がありませんが、兄弟姉妹を呼ぶのならば、なるべく両家ともそろっていた方がいいですね。

兄弟姉妹の席順ですが、新郎新婦よりも下座に座ります。たとえ、新郎新婦にとって兄や姉であっても下座に座るようにしましょう。兄弟姉妹が何人かいる場合は、年の順に着席します。

しかし、新郎新婦が下座に座るという場合もあるため、事前に両家と打ち合わせをすると間違いないでしょう。

 

【両家の顔合わせ食事会での席順3】祖父母が参加するケース

同居しているなど、両家の食事会に祖父母が出席することもあります。席順は、兄弟姉妹と同じように、新郎新婦よりも下座に座ります。

兄弟姉妹、祖父母どちらも参加する場合は、上座から両親、新郎新婦、祖父母、兄弟姉妹と座るのが一般的です。ただし、両親、祖父母、兄弟姉妹、新郎新婦というケースもあるため、事前に打ち合わせをすることをおすすめします。

また、ご高齢の方ですと足や耳が不自由な場合があります。そのようなときは、負担にならないよう入り口にもっとも近い席を用意する、聞き取りやすい席にするなど配慮しましょう。

 

【両家の顔合わせ食事会での席順4】親がシングルのケース

シングルファザー、シングルマザーの場合は、親とふたりだけの参加で問題ありません。もし、両家の人数をそろえたいときは、祖父母や伯父伯母(または叔父叔母)などに参加を頼むことも多いようです。その際は、相手方へ事前に伝えましょう。

順は通常と変わりません。例えば、シングルマザーで父親の代理として伯父が参加する場合、伯父は父親が座る上座の席に座ります。その場になって慌てないように、事前に伝えておくとスマートです。

 

基本は上座・下座を守った席順に!状況に合わせて臨機応変に対応しましょう


両家の顔合わせ食事会における席順を、パターン別でご紹介しました。上座、下座の基本を覚えておけば、大きく間違えることはありません。

ただし、臨機応変に柔軟な対応をとることも大切です。例えば新婦側の両親が新郎側よりもかなり年上の場合は、上座を進めてもいいでしょう。新婦や姉妹が妊婦さんだったり、小さなお子さんがいたりするケースは、入り口近くの席の方が安心です。

マナーにこだわりすぎず、相手への思いやりを持って席順を決めましょう。

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