結婚後のお金の管理は一緒がいい?分けた方がいい?
「恋人同士の頃は、喧嘩もなくラブラブだったのに結婚したら喧嘩が増えてしまった」と感じる人も少なくありません。きっとそれは「夫婦」という関係になり生活を送るにあたって、家事の分担・生活費の金額・働き方・保険の内容などの決め事が増えたからではないでしょうか?
その中でも、比較的多い夫婦喧嘩の原因が「お金の管理」に関するトラブルです。結婚後に、財布の紐をどちらが握るのか?ということで、揉めるカップルは急増中!
そこで、結婚後のお金の管理について一緒に考えていきましょう。お金の管理については、夫婦二人が共働きか、片方が専業主婦(主夫)なのか、共働きであれば二人の収入に差があるのかどうかでトラブルの内容が変わってきます。
さまざまなトラブルがありますが、今回はその中でも収入源が2つある共働き家庭の場合、お金の管理を一緒にすべきか?別々にすべきか?という問題について考えたいと思います。
こちらの記事ではお金の管理を一緒にした場合のメリットと、別々にした時のメリットをご紹介していきますので、家庭の事情に合わせて検討してくださいね。
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目次
お金の管理を一緒にした場合のメリット
恋人時代は当たり前のように別財布だったけれど、結婚を機にお金の管理を一本化したというカップルはたくさんいます。それではお金の管理を一緒にした場合、どんなメリットがあるのでしょうか?
メリット1. 無駄遣いが減る
結婚後にお金の管理を一緒にすることで、自分だけではなく相手のお金でもあるという意識が生まれるので、自然と無駄遣いが減っていきます。共通のお財布にしている皆さんは、実際どのようにお金の管理をしているのでしょうか?
こちらにまとめてみました!
- お給料が入ったら、2人のお金をまとめる。そこから生活費・光熱費・食費・貯蓄費に割り当てて、残った分から2人のお小遣いを差し引く。
- 給料日にそれぞれ決まった額で欲しい物を買って、あとは夫婦共有のお金にすることで、無駄遣いが減る。
- お金の管理を一緒にすることで、お金が何に使われているのかハッキリする。
- 結婚後は欲しいものがあっても、相手の顔が浮かんで買うのをやめるようになった。
このようにお金の管理を一本化することで「お給料=自分のお金」という概念がなくなり
「お給料=家族のお金」という意識が生まれます。
大切な家族のお金を勝手に使うことは出来ませんから、結婚後は共通のお財布にすることで、自然と無駄な出費が抑えられることでしょう。
メリット2. 世帯の支出内訳がわかる
結婚後に夫婦でお金の管理が別々の場合、相手がどんな物を購入し、何にお金を使っているのか曖昧になってしまうというデメリットがあります。いくら別財布だと言っても、支出が不透明なことで「いつの間に、こんな物買っていたの!?」「それ、無駄遣いでしょ」と喧嘩になってしまうこともあるのです。
しかしながらお金の管理を一緒にすれば、夫か妻のどちらかが家計簿で収入と支出をしっかり把握できるので、支出内訳がオープンになります。食費や交際費にお金をかけすぎていないか、今月の臨時出費はどのくらいかなど、自分達で出した出費は、きちんと自分達で記録する癖を付けることも大切です。
メリット3. 共に生活を送っているという実感が湧く
お小遣いが少ないと嘆く夫や、欲しいブランド品がこっそり買えないと不満を漏らす妻。結婚後にお金の管理を一本化すると、確かに自由に使えるお金は少なくなります。しかしながら結婚生活とはお互いに歩み寄り、時には我慢しながら、コツコツと幸せを築き上げていくものです。
我慢や不満は増えるかもしれませんが、夫婦の財布を一緒にすることで、共に生活をして生きていくのだという実感が湧いてくるはずです。夫婦関係をしっかり成り立たせるためにも、あえてお金の管理を一緒にすることも1つの方法です。
メリット4. 支払いに関する不公平感が減る
財布が別々の場合、例えば家賃や光熱費は折半できたとしても毎日の食費や日用品費などの細々した支払いを、どちらが行っているのかはっきりしなくなります。そして気づけば妻側がいつも食費を支払っていた…などという事になってしまいかねません。
小さなことでも積み重なれば大きなものとなってしまいます。このちょっとした不公平感を取り除くためにも、例えばできる限り日々の出費は共通口座から引き落とされるクレジットカードで決済するようにすれば、ストレスが減って円満な毎日が過ごせることでしょう。
お金の管理を別々にした場合のメリット
次に、夫婦でお金の管理を別々にした場合は、どのようなメリットがあるのでしょう?特に男性は「自分の財布の紐は、自分で握りたい」という人が多いようですね。果たしてどんなメリットがあるのでしょうか?
メリット1. 自由に使えるお金が増える
夫婦でお金の管理を一緒にしない場合、最大のメリットは「自由に使えるお金が増える」という点です。当たり前のことかもしれませんが、これが1番嬉しいですよね。
ただし、結婚後に夫婦で別財布に出来るのは、お互いに収入がある共働き夫婦に限られます。参考までに、実際にお金の管理を別々にしている何組かの夫婦のルールはこちら!
- 家賃は折半、食費は夫が妻より+1万円多く払う。また二人の将来のために、お互いに月1万円を貯蓄する。その他は、どのように使おうと個人の自由。
- 自宅のローンを折半すること以外は、基本的に自由。ただしスーパーで購入する食材は妻が払い、外食時の支払いは夫と決めている。
- 家賃は夫、食費と光熱費が妻というルールを決めている。子供がいないので、残りのお金は自由に使っている。
上記のように、夫婦によってお金管理のルールは違います。それは二人の収入がどれほどか、また二人の間に収入差がどれくらいあるのかなどということに基づいています。また、外食が多い家庭なのか、などといった生活スタイルによってもルールが様々になっているようです。
ですが、どの夫婦にも一貫しているのは、お互いに不公平だと感じないようなルールを決めていることです。自由にお金を使えるからこそ、明確なルールを決めておいた方が良いでしょう。
メリット2. 金銭感覚や価値観の違いでの喧嘩が減る
夫婦は家族ですが、元は生まれ育った環境も血のつながりもない他人です。料理の味付けや生活習慣などの違いを受けとめながら、歩み寄っていく姿勢がとても大切!しかしながら、なかなか難しいのが夫婦間の「金銭感覚の相違」です。夫には必要経費と思えるお金も、妻にとっては無駄なお金にしか思えないということもあります。
金銭感覚があまりに違い過ぎる夫婦の場合は、お金の管理を一緒にしてしまうと、喧嘩を増やしてしまう原因にもなるので気を付けましょう。
また、「価値観の違い」も小さなストレスが溜まる原因となりかねません。
例えば、野菜1つを買うにしても「数十円の違いならちょっと値段が高くてもオーガニックな食材がいい」と思う方がいれば、一方で「どうせなら一円でも安い方が良い」と考える方もいます。こういう小さなストレスを積み重ねて喧嘩が増えるぐらいであれば、お互いに買いたいものを買うほうが良いでしょう。
メリット3. 互いに自立した関係を築ける
お金の管理を別にすることで、夫婦であろうとも互いに自立した関係を築くことが出来ます。夫婦というのはお互いに頼りに出来る存在ではありますが、依存しあう関係性ではありません。
夫婦別財布にすることで「自分で稼ぎ、自分で使う」という自立したサイクルが出来上がり、互いに依存しすぎない良い夫婦関係を築くことが出来るでしょう。
メリット4. お小遣いに縛られている感が無い
日本の家庭では、まるで当たり前のように夫が稼いできたお金を妻が管理し、夫は妻からお小遣いという形で貰っています。
ですが、近年はこの考えに疑問を持つ方も増えてきました。特に夫側にしてみれば自分が稼いだお金を、妻から貰うという事になんだかしっくりしない気持ちを持つものです。
別々にお金を管理できると、このもやもやした気持ちを払しょくすることができます。
一方のメリットは他方のデメリットに
ここまで、お金の管理を一緒にする場合と別々にする場合でのメリットをお伝えしましたが、お金の管理を一緒にした場合のメリットは別々に管理した場合のデメリットに、またその逆も然り、と言えます。
例えば、お金の管理を一緒にすると貯金や夫婦間の不公平感を取り除くのに役に立ちますが、自由に使えるお金が少ないという不満が出てくる可能性があります。常に相手のお伺いを立てて自分の買いたいものを買うというのは、人によっては窮屈に感じられ、結婚生活そのものに息苦しさを感じてしまうかもしれません。
また、お金の管理を別々にした場合、気が付けば相手がまったく貯金をしていなかったなどという事が実際に起こります。特に浪費癖のある方の場合、結婚生活を破たんさせてしまいかねない事態にもなり得ます。
このように、どちらの管理方法もメリットとデメリットがあるので、それを踏まえた上で、自分たちの家庭にはどちらが合っているのかを検討してくださいね。
いかがでしたか?
結婚後のお金の管理を一緒にしても、別々にしても双方にメリットがあるとお分かり頂けたはずです。しかしながら、お金の管理はそれぞれの家庭の事情もありますので、一概にどちらの方法が良い・悪いという判断はできません。
そこで今回ご紹介したメリットの他に、デメリットも考えて、自分たちのライフスタイルや性格にはどちらの方法が合うのか夫婦で一緒に検討し、慎重な判断をされることをおすすめします。
どちらの方法を取るにしても、必ず二人が納得できるルール作りをすることも重要です。
さぁ、あなたの家庭は…夫婦一緒の財布?それとも、別財布?どちらの管理方法にしますか?