正式な結納と略式結納の違いを知って!両家に合ったスタイルを選ぼう

正式な結納と略式結納の違いを知って!両家に合ったスタイルを選ぼう (Unicode エンコードの競合)
「ついに結婚が決まった」「いずれ結婚する予定がある」という方は、自分たちがどんな結婚式をおこなうかイメージしていることでしょう。それでは、結婚式の前段階にある「結納」についてはどうでしょうか。

結納は伝統的でありながら現代ではやや仰々しくも感じられ、結納の代わりに顔合わせの食事会をするカップルも増えています。しかし「結婚をするなら、きちんと結納まで行いたい」という方も少なくありません。

とは言え、そんな結納にも種類があることをご存知でしょうか。大まかに分けて、正式な形でおこなう結納と、流れを簡単にした略式結納とがあるのです。そこで今回は、「正式結納」と「略式結納」の違いについて詳しくご紹介していきます。違いを知ることで、どちらがより自分達に合ったスタイルなのかを選ぶことができますよ。

 

「正式結納」ではどんなことをするの?


まずは正式結納について見ていきましょう。正式な結納は、仲人に両家を行き来してもらうため、両家が顔を合わせることはありません。顔合わせ食事会では両家が揃って食事をしますが、正式結納では両家はそれぞれの家から外に出ることがないのです。

正式結納をする際には、仲人を立てる必要があります。仲人には結納をはじめ、さまざまな形でお世話になります。結納の際には、仲人にお礼代を支払うのがマナー。親しい間柄とはいえ、仲人には感謝の気持ちと敬意を払いましょう。

 

「正式結納」の流れを紹介

正式な結納を執り行う方々が、昔に比べて確実に減ってきたのは事実です。しかし、両家のつながりをしっかり意識して婚姻の契りを交わす場合には、重要視すべき儀式でもあります。参考までに、正式な結納の流れについてご紹介いたします。

1.新郎・新婦は両親と相談の上、仲人を立てます
2.仲人はまず男性宅を訪問し、口上を述べ男性側から結納品を預かり退出します
3.次に女性宅を訪問し、口上を述べて男性側から預かってきた結納品を渡します
4.その後、仲人は女性側から受け取った証である受書と結納品を預かって退出します
5.仲人は男性宅に戻り、口上を述べて女性側から受け取った受書と結納品を渡します
6.続いて、男性側から受書を受け取って退出します
7.仲人は女性宅へ戻り口上を述べ、男性側からの受書を渡します
8.女性側は仲人をもてなし、お礼金を渡します

正式結納は、ざっとこのような流れになります。

仲人をお願いする方は、親しい間柄であったり、気の置けない関係であったりするケースもあるでしょう。恩師や会社の上司にするケースも見られます。結納では仲人に労力のかかる役をお願いするわけですから、このような手間がかかることをしっかりと把握しておくようにしましょう。

なお、結納は地域によって異なる内容があります。今回ご紹介している内容は、あくまでも参考です。お住まいの地域のしきたりや慣習に従うようにしましょう。また、「婿取り」になる場合は、男女の役割などが逆になります。

 

正式結納をしたカップルの感想は?

参考までに、正式結納をしたカップルに感想をご紹介します。皆さん、実際に正式結納をおこなってみて、どんな感想を抱いたのでしょうか。

  • 結納の手順を追っていくごとに、自分は結婚するのだという気持ちが高まってきた
  • ふたりを結び付けてくれたご夫婦に仲人をお願いしたので、思い出深かった
  • 周りの友達があまりやっていなかったからこそ、特別感が増した
  • 結納品の準備が面倒だった
  • 最後の振袖を着ることができたので良かった
  • 両親がとても喜んでいたので、正式結納をして大正解だった

手間がかかる分、大変さを感じるいっぽうで、結婚に対する重みや実感が湧き、正式結納をやってよかったという感想が見られます。

 

「略式結納」ではどんなことをするの?


略式結納とは正式結納とは異なり、儀式をやや簡略化したものです。こちらは仲人を立てる場合と立てない場合があり、立てない場合は新郎の父が代役を務めます。正式な結納との最大の違いは、仲人が互いの自宅を行き来して、結納品の受け渡しをしないところです。

略式結納の場合は、新婦の自宅かホテルなどに両家が集い、結納の儀式を進めていきます。近年では結納の儀式をおこなうカップルの多くが、こちらの略式結納を選んでいるのではないでしょうか。また略式結納のほうが、正式結納に比べて金銭的にも抑えられます。

 

「略式結納」の流れを紹介

略式結納の流れを見ていきましょう。もちろん、正式な結納に比べてやや簡略化されていますので、こちらのほうが気軽にできるでしょう。

1.結納をする場所を決めます(新婦の自宅、ホテル、料亭など)
2.まずは結納品を会場に飾ります(和室:床の間や床の間の前、洋室:テーブルの上)
3.まずは男性側が入室し、向かって右側に着席、続いて女性側が入室して向かって左に着席します
4.仲人がいる場合は仲人が進行役を務め、仲人を立てない場合は一般的に男性側の親が進行役を務めます
5.まずは男性側の新郎、そして親が挨拶をし、略式結納がスタートします
6.男性側の父親が儀式を始める挨拶の口上をします
7.男性側から女性側に結納品を納め、口上を述べます
8.女性側は結納品を受け取ったら、女性側全員で目録を確認し、口上を述べて受書を渡します
9.次に女性側から男性側に結納品を納めます
10.男性側も皆で目録を確認した後、口上を述べて受書を渡します
11.双方の結納品を受け取ったあと、婚約指輪や時計など、婚約の記念品があればここで披露します
12.その後、男性の側の父親が結びの挨拶をして終了となります

上記のような流れで略式結納は進んでいきます。正式結納に比べて、だいぶ流れが簡素化されていることがわかるのではないでしょうか。所要時間も20~30分程度ですので、略式結納後に両家でのお食事会へと移るケースが多く見られます。

略式結納も地域によって内容に差があるケースも。地域のしきたりや慣習を確認するようにしましょう。また正式結納と同様、「婿取り」の場合は男女の役割などが逆になります。

 

略式結納をしたカップルの感想は?

実際に略式結納をしたカップルの感想や、略式にした理由などをご紹介します。迷っている方は参考にしてみてくださいね。

  • あまり堅苦しいものや仰々しいものはしたくなかったので略式にした
  • 形式ばったものは好みではなかったので、食事会を兼ねた簡単なものにした
  • お互いが地方出身で、作法に違いもありそうなので無難に略式にした
  • お金も手間もかかるので略式にした、楽だったので良かった
  • 両家とも格式ばった家柄でもないので簡単に済ませた

両家がともに堅苦しいものを好まない場合や、遠方に住んでいて時間や手間をあまりかけられない場合などに略式結納は選びやすいと言えるでしょう。金銭面でも、手間の面でも正式結納に比べて負担が少ないながらも、一応「結納」という区切りの形を取れたということで、満足度の高い結果となっています。

 

スタイルの違いを理解した上で、両家で結納について話し合おう


正式結納と略式結納についてご紹介いたしました。仲人を立てておこなう正式結納は、時間・費用・手間がかかりますが、由緒正しき方法なので結婚に対する、また両家のつながりに対する重みを感じられます。

いっぽうで略式結納は、正式結納よりも手間がかからない特徴があります。「結納はなるべく簡単に済ませたい」「お互いの両親が遠方に住んでいるため、何度も行き来する手間を省きたい」「そもそも仲人を立てない」というカップルにもおすすめです。

結納は両家で執り行うものなので、どのようなスタイルにするかをきちんと話し合って決めることが大切。両家に合ったスタイルを選んで、納得のいく結納ができると良いですね。

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